高畑勲の没後初となる回顧展「高畑勲展─日本のアニメーションに遺したもの」が、10月6日まで東京国立近代美術館で開催中だ。日本のアニメーションの世界に大きな足跡を遺しながら、2018年にこの世を去った高畑。その最後の作品である『かぐや姫の物語』が、埼玉県営狭山稲荷山公園で9月16日に無料上映される(雨天時は9月21日に順延)。
先着500名が参加できるこのイベントの舞台は、かぐや姫が育った里山の風景を思わせる公園。約300本ほどのソメイヨシノやヤエザクラの桜並木や広大な芝生広場があり、アカマツ・コナラといった樹木も多く、緑の拠点になっている。
そんな会場で、日暮れどきから『かぐや姫の物語』の上映がスタートする。当日は、上映会のほかにもジブリグッズの販売や、キッチンカーによる軽食・ドリンクなどの販売も行うため、映画館とは違った自然のなかでの鑑賞を楽しめる。
また公園では、高畑の過去作品のポスターや背景画などを8月26日〜9月23日のあいだ期間限定で展示。展示期間中は、『かぐや姫の物語』にちなみ、笹や竹などの自然素材を使った、十二単をイメージしたフォトスポットも登場する。加えて、上記期間中には子供も大人も参加可能なワークショップも多数開催されるため、上映会とあわせてチェックしてほしい。