
言葉がいざなう「ダンス」のかたち。『わたしは幾つものナラティヴのバトルフィールド』完成版が彩の国さいたま芸術劇場で上演
演劇作家・小説家の岡田利規がテキスト・演出を手がけ、ダンサー・振付家の湯浅永麻、映画監督・俳優の太田信吾がそれらを身体に取り入れ語り踊る『わたしは幾つものナラティヴのバトルフィールド』。本作の完成版が埼玉・彩の国さいたま芸術劇場にて9月1日〜4日に上演される。

演劇作家・小説家の岡田利規がテキスト・演出を手がけ、ダンサー・振付家の湯浅永麻、映画監督・俳優の太田信吾がそれらを身体に取り入れ語り踊る『わたしは幾つものナラティヴのバトルフィールド』。本作の完成版が埼玉・彩の国さいたま芸術劇場にて9月1日〜4日に上演される。

第1回
東京新都庁舎にある壁画などで知られている洋画家、大沢昌助(1903〜1997)。その作品展が、東京・広尾のアルフレックス東京で開催されている。会期は7月26日まで。

今週開幕した/閉幕するアートイベントや展覧会のなかから、とくに注目したい6件をピックアップしてお届け。最新情報は各館公式サイトを参照してほしい。

今年創立150年を迎えた上野の東京国立博物館が、7月20日から5日間にわたり、「無料観覧日」を実施する。

大阪・北加賀屋エリアを「アートのまち」としてかたちづくっている千島土地株式会社のコレクションを紹介する展覧会「TIDE – 潮流が形になるとき – 」が、北加賀屋各所で開催されている。会期は7月11日まで。

国内でも屈指のピカソ・コレクションを誇るポーラ美術館とひろしま美術館が共同で「ピカソ 青の時代を超えて」を企画・開催。これまでの作品研究をもとにピカソの制作プロセスに焦点を当て、ピカソの作品を初期からとらえなおすものとなる。会期はポーラ美術館が9月17日〜2023年1月15日、ひろしま美術館が2023年2月4日〜5月28日。

文化庁による「新進芸術家海外研修制度」の成果発表会として1998年から行われてきた「DOMANI・明日展」。その2022年度の展覧会が、11月19日〜2023年1月29日の会期で国立新美術館で開催される。

2025年春の開館を目指し建設中の鳥取県立美術館が、ロゴ・シンボルマークの公募受付を7月7日より開始した。

「ドクメンタ15」が開幕を迎えてから2週間が経った。1つの作品で反ユダヤ主義(アンチセミティズム)が指摘されたことで、ドクメンタは大きく揺れている。

第54回
ヤンキー文化や死刑囚による絵画など、美術の「正史」から外れた表現活動を取り上げる展覧会を扱ってきたアウトサイダー・キュレーター、櫛野展正。2016年4月にギャラリー兼イベントスペース「クシノテラス」を立ち上げ、「表現の根源に迫る」人間たちを紹介する活動を続けている。彼がアウトサイドな表現者たちに取材し、その内面に迫る連載。第54回は、記憶をもとに食べたものを描き残し続ける小林一緒(こばやし・いつお)さんに迫る。

演劇カンパニー・チェルフィッチュによる〈映像演劇〉の最新作『ニュー・イリュージョン』。その作品が今回、東京・王子小劇場にて世界初公開される。チェルフィッチュにとって2021年2月の『消しゴム山』東京公演以来、1年半ぶりの東京公演であり、東京での初めての〈映像演劇〉の上演となる。会期は8月21日〜8月28日。

2020年に中国・武漢を皮切りにスタートし、杭州、ドバイへと巡回したルイ・ヴィトンの「SEE LV」展が、7月8日より東京ミッドタウンの芝生広場にある特別会場で開催される。その内側を一足早くレポートする。

和歌に詠われることで特定のイメージに結びつけられた土地「歌枕」から、日本の美術の豊かさにアプローチする展覧会「歌枕 あなたの知らない心の風景」(6月29日〜8月28日)が、東京・サントリー美術館で始まった。現代では、“古典”として遠くなってしまった日本人の感性をふたたび共有することを試みる、同館ならではの挑戦の空間をレポートする。

1950年代ロンドンのファッションシーンに彗星のごとく登場し、ミニスカートを広め、60年代のストリートカルチャーを牽引したファッションデザイナー、マリー・クワント。その展覧会が東京・渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムにて開催される。会期は11月26日〜2023年1月29日。

「美術手帖」では学芸員(元学芸員含む)を対象に、労務環境に関するオンラインアンケートを実施した。その結果をまとめてお届けする(有効回答者数=111)。

今年9月に開館する十和田市地域交流センターを記念して、同館と十和田市現代美術館において、彫刻家・名和晃平の個展「名和晃平 生成する表皮(Genetarive Interface)」が始まった(十和田市地域交流センターは10月1日からを予定)。本展のための最新作とともに、大学院生時代のドローイングシリーズ「Esquisse」で構成される空間は、彼の創作の思考をたどれる貴重な体験を提供する。オープニング記念として催されたアーティスト・トークとともにレポートする。

国際交流基金が2023年に予定されている第18回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展の日本館展示キュレーターを発表。大西麻貴が選ばれた

7月10日に投開票が予定されている第26回参議院議員通常選挙(参院選)。その投票を前に、「みんなの未来を選ぶためのチェックリスト」が公開された。ここではそのなかから、文化政策に関する部分を抜粋し、お届けする。

クラフトマンシップを顕彰するため、2016年にロエベ ファンデーションによって設立された「ロエベ ファンデーション クラフト プライズ」。その第5回の大賞と特別賞受賞者が発表された。

ISSEY MIYAKEの2022/23年秋冬コレクションのテーマは、植物の野性や美しさから着想を得た「Sow It and Let It Grow」。種が根を張り、芽生え、土のなかから突き破って、光を追い求めるさまに着想を得たコレクションの一部には、京都の伝統的な染め技術「絞り染め」「引き染め」が用いられている。一見しただけでは伝統的技法とわからないほどに、鮮やかでモダンな「染め」は、いったいどのようにして具現化されたのか。工房を訪問し、職人たちが語る言葉から、ものづくりの裏側に迫る。