東京ミッドタウンの芝生広場にモザイク模様の巨大な“箱”が出現した。7月8日に始まるルイ・ヴィトンの巡回展「SEE LV」の特別会場だ。
本展は、ルイ・ヴィトンのヘリテージ・コレクションから選りすぐりの歴史的アーカイヴの数々と、最新のクリエーションを組み合わせて紹介するもの。2020年、中国・武漢を皮切りにスタートし、杭州(2021)、ドバイ(2022)へと巡回し、東京が4番目の寄港地となった。
展覧会は5つの「世界」で構成。「ルイを見つけて」「ファッションの世界へ」「バッグが紡ぐストーリー」「進化のギャラリー/魔法が起こる舞台」「モノグラムを巡る」を通してルイ・ヴィトンの世界観を探求する。
第1の世界「ルイを見つけて」では、AIによって制作されたルイ・ヴィトンの創設者であるルイのポートレートの映像が展示。1821年に生まれたフランス・ジュラ地方を写し撮った100万もの画像のなかから、ルイの姿がゆっくりと現れるものだ。
第2の世界「ファッションの世界へ」では、1995年に設立されたルイ・ヴィトンのファッション部門の仕事を概覧。それぞれメンズとウィメンズコレクションのアーティスティック・ディレクターを務めたキム・ジョーンズとマーク・ジェイコブスが手掛けた代表的なルックや、彼らの後任であるヴァージル・アブローとニコラ・ジェスキエールによる最新のルックを見ることができる。
同じ展示室の壁一面では、ルイ・ヴィトンのアイコンバッグをモデルごとに紹介する第3の世界「バッグが紡ぐストーリー」が展開。レディー・ガガやアンジェリーナ・ジョリー、ビヨンセなどのセレブリティたちが同ブランドのバッグを持つ写真が飾られているいっぽう、草間彌生や村上隆、曾梵志(ゾン・ファンジ)、ヴィック・ムニーズなどのアーティストとのコラボレーションによるバッグも展示されている。
第4の世界「進化のギャラリー/魔法が起こる舞台」には、様々な時期のライフスタイルと旅の習慣の進化に応じたルイ・ヴィトンの代表的なアイテムが集まっている。20世紀初頭のトランクから、ヴァージル・アブローやニコラ・ジェスキエールが手掛けた最新のスーツケースや衣装まで、交通手段の変遷とともに独創的な製品を提案してきたルイ・ヴィトンの歩みをたどることができる。
最後の「モノグラムを巡る」世界では、ルイ・ヴィトンのアイコニックなモノグラムをインタラクティブなデジタルアートで表現した映像作品が展示。1896年、ジョルジュ・ヴィトンが父ルイへのオマージュとしてデザインしたモノグラムは、1世紀以上にわたり数多くのクリエイターによって再解釈し続けられている。最新のテクノロジーを通してそのモノグラムの世界に没入して体験してほしい。
なお特別会場での展示だけでなく、隣接する東京ミッドタウン ガレリアB1 アトリウムにはギフトショップもオープン。ウィメンズ・メンズのレザーグッズや小物、オブジェ・ノマドコレクションに加え、世界中のアーティストとコラボレーションした様々な都市のトラベルブックが取り扱われている。展覧会をめぐったあと、これらのアイテムを実際に手にとってみてはいかがだろうか。