1972年に開館した鳥取の総合博物館「鳥取県立博物館」の美術分野を独立させ、2025年春の開館を目指す「鳥取県立美術館」が、ロゴ・シンボルマークの公募を開始した。
鳥取県立美術館のコンセプトは「未来を『つくる』美術館」。設計は槇総合計画事務所と竹中工務店のジョイントベンチャーが手がけ、市立図書館が入る倉吉パークスクエアと国指定史跡である「大御堂廃寺跡」に隣接する場所に位置する。建築は3階構造で、巨大な「大屋根」が特徴的なデザインの美術館だ。
今回のロゴ・シンボルマーク公募の応募資格条件は不問。手書き応募も可能となっており、幅広い世代や国内外に開かれている。審査には「一般投票」が導入され、「県立美術館事業への県民意見の反映のしくみとして、全県的な開館への期待感創出を図る」という。8月の一次審査では、審査会場の鳥取県立倉吉未来中心に全応募作品を一堂に並べる予定で、審査の模様を一部メディア公開するとしている。
最優秀賞は最大80万円で、優秀賞・特別賞には鳥取県の特産品が贈られる。採用案は用途に合わせ仕様調整後、県立美術館の広報媒体やショップグッズ、館内外に幅広く展開される。詳細は公式ウェブサイトを参照してほしい。
なお同館では美術館の目指す姿を共有するとともに、愛着を持ってもらうためのブランディングワードとして、「OPENNESS!」を設定。今後、県立美術館のプレサイトをはじめとした広報媒体等でキャッチフレーズの役割を担い、「未来を“つくる”美術館」「県民立美術館」のコンセプトワードとともに広く使用するという。