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PREMIUM

青柳菜摘が選ぶ、いま知っておくべきインディペンデント美術批評誌4選

東京・神楽坂にあるプラクティショナー・コレクティヴである「コ本やhonkbooks」の主宰でありながら、自身も詩人・アーティストとして活躍する青柳菜摘。日々、多くの美術関連書に触れている青柳に、美術批評の現在地を知ることができるインディペンデントな批評誌/個人誌を選んでもらった。

INSIGHT

第86回

書評:家庭から見た戦時の画家の姿。松本莞『父、松本竣介』

雑誌『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート本を紹介。2025年7月号では、松本莞による『父、松本竣介』を取り上げる。日本近代洋画家として知られる松本竣介の、画家の枠を超えたゼネラリストともいえる姿を、生活者としての側面から竣介の次男・莞が記した本書を、美術批評・中島水緒が評する。

SERIES / BOOK

第85回

書評:無感動から始まる美学への新しい道。ベンス・ナナイ『美学入門』

雑誌『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート本を紹介。2025年7月号では、ベンス・ナナイによる『美学入門』を取り上げる。分析美学を専門とする研究者・ナナイによる、「感動できない」ことから美学を語り始める新しい美的感覚への実践的な手引書を、美術史学研究の青木識至が評する。

SERIES / BOOK

PREMIUM

第62回

WORLD REPORT「サンパウロ」:リナ・ボ・バルディの構想を受け継ぐサンパウロ美術館新館がオープン

雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2025年7月号の「サンパウロ」では、今年3月末に新館がオープンしたサンパウロ美術館(MASP)の「ピエトロ・マリア・バルディ館」のこけら落とし展「MASPに関する5つのエッセイ」を取り上げる。このユニークな美術館建築の成り立ちとも絡み合う本展の様子について、写真家・仁尾帯刀が論じる。

PREMIUM

第61回

WORLD REPORT「グダニスク」:ポーランドの人々の心をとらえたある日本人銅版画家の「詩」的感性

雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2025年7月号の「グダニスク」では、今春開催された日本人版画家・大矢雅章の個展「大矢雅章:ミステリーズ・オブ・ネイチャー」展を取り上げる。親日国として知られ、木版画の人気も高いポーランドで開催された同展は、なぜ現地の人々を惹きつけたのか? インディペンデント・リサーチャーの光山清子が考察する。

人のかたちをした「世界」を描く。『美術手帖』2025年10月号は、「加藤泉」特集

『美術手帖』2025年10月号「加藤泉」特集が9月5日に発売される。本特集では、画家・加藤泉が作品に「人がた」のイメージを登場させる背景を探りながら、「作品制作の方法論」と「制作以外の側面」の両方から作家の人物像を深堀りしていく。また特別記事では、岐阜県現代陶芸美術館で開催中の伊藤慶二の大規模個展「祈・これから」展を、アーティスト・インタビューでは、クリスティーン・サン・キムを取り上げる。

NEWS / HEADLINE

第37回

いま、あるべき美術館の姿とは? 1981年11月号特集「私たちの美術館」

『美術手帖』創刊70周年を記念して始まった連載「プレイバック!美術手帖」。アーティストの原田裕規が美術手帖のバックナンバーを現在の視点からセレクトし、いまのアートシーンと照らしながら論じる。今回は、1981年11月号特集「私たちの美術館」をお届けする。