「眷属」が龍谷ミュージアムで開催。国宝含む80件で仏教美術の名脇役に迫る

仏菩薩など信仰の対象となる主尊に付き従う尊格「眷属」。これにフォーカスした展覧会が、京都の龍谷ミュージアムで開催される。

神狐像 室町時代 木造彩色  岡山・木山神社 画像提供=木山神社 撮影=山崎兼慈

 京都の龍谷ミュージアムで、秋季特別展「眷属」が開催される。会期は9月21日〜11月24日。

 本展は、「眷属(けんぞく)」をテーマとしたもの。眷属とは、仏菩薩など信仰の対象となる主尊に付き従う尊格のことで、主尊のまわりを囲むようにあらわされ、仏法を守護したり、主尊を信仰する者に利益を与えたりする役割を担っている。

 本展は龍谷ミュージアムで昨年度開催された特集展示「眷属─ほとけにしたがう仲間たち─」を特別展としてパワーアップさせたもの。会場には、国宝 十二神将立像のうち安底羅大将立像(奈良・興福寺)をはじめ、国宝2件、重要文化財10件を含む約80件の貴重な文化財が集結。武将や貴人、子供など、眷属たちの多種多様で魅力的な造形に迫る展覧会となる。

国宝 十二神将立像のうち安底羅大将立像 鎌倉・建永2(1207) 木造彩色  奈良・興福寺
画像提供=飛鳥園
重要文化財 千手観音二十八部衆像  鎌倉時代 絹本着色 滋賀・大清寺
展示期間:10月22日~11月24日 画像提供=滋賀県立琵琶湖文化館
国宝 八大童子像のうち阿耨達童子坐像  鎌倉~南北朝時代 木造素地 和歌山・金剛峯寺
画像提供=高野山霊宝館
国宝 八大童子像のうち指徳童子立像 鎌倉~南北朝時代 木造素地 和歌山・金剛峯寺
画像提供=高野山霊宝館
重要文化財 四天王眷属立像のうち持国天眷属立像 康円作 鎌倉・文永4(1267) 木造彩色 東京国立博物館
Image:TNM Image Archives

編集部

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