「Dutch Auction “ART NOW vol.4”」が銀座 蔦屋書店で開催へ。より幅広い作家を紹介

CCCアートラボと株式会社Artfieldが共同で「Dutch Auction “ART NOW vol.4”」を銀座 蔦屋書店で開催する。日程は9月6日。

 CCCアートラボと株式会社Artfieldとの共同開催によるオークション「Dutch Auction “ART NOW vol.4”」が、9月6日に銀座 蔦屋書店で開催される。

 ダッチオークションとは、Artfieldが2021年、日本で初めてアート分野で本格的に開催したオークションで、今回で4回目。通常の競り上げ型のオークションとは異なり、出品作品の購入希望者が希望価格で落札するまで、現在価格が段階的に下がっていく仕組みとなる同イベント。たったひとりの買い手の意思表示によっても即時に売買が成立することができると評価されている。落札までのスピード感を楽しめながらエンターテインメント性も兼ね揃えるのが特徴だ。

 今回の特色は、注目の新鋭アーティストの作品をより幅広く紹介する点にある。すでにアートマーケットで実績のある現代作家は「ART NOW Selected」と称して提案。また、新しい風を吹き込む新鋭作家は引き続き「ART NOW」として幅広く取り上げ、より多くの人々にアートの「いま」を提案するという。

 なかでも注目の作家たちを紹介しよう。山本大貴は、「映画を撮るように」描かれた静謐な女性像を中心に、現代の理想美を油彩で記録することにこだわる、年間に数点しか制作しない人気作家。森洋史は、古典やポップ・アートの名画、アニメやゲームからの引用といった既存のイメージを組み合わせ、ユーモラスかつ鋭い視点を与えてくれる。大前光平は花や森、身近な情景にインスピレーションを受け、繊細な筆致と豊かな色彩で自然の美しさと温かさを伝える作家だ。オオタキヨオは、京都大学工学部建築学科卒業という異色の経歴の持ち主。デジタル技術を駆使して現実世界にSFから出てきたような立体作品を制作し、独創的な世界観を表現している。山田啓貴は、油絵具とテンペラを塗り重ねる古典的な技法で、思い入れのある身近なものを描き、ノスタルジックでありながら新しい視点を提供する。山本雄教は、一円玉や米粒といった身近で些細な存在を用いて様々な事物を表現。日常的な価値観や現代社会とのつながりを見つめ直す作品を制作している。そしてKARINは、コラージュアーティストでありながら、大学ではコンテンポラリーダンスを専攻。モデル活動も行う多才なアーティストだ。

 このように、独自の視点と技法で作品を制作する作家の多様な表現が揃う。

 なお、今回は「オンラインカタログ」と「バーチャルビューイング」がさらに進化。「オンラインカタログ」は日本語に加え、英語および中国語にも対応しており、海外展開も期待される。またバーチャルビューイングは、会場に来なくとも、世界中からリアルタイムで作品を鑑賞・入札することが可能だ。

 オークション経験がある人もない人も、白熱必至のダッチオークションに参加してみてはいかがだろうか。

オンラインカタログ
バーチャルビューイング

編集部

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