「X±3秒の世界」に身を置き感じる生と死。保坂健二朗評「玉山拓郎 Anything will slip off / If cut diagonally」展

日用品や家具などのファウンド・オブジェクトを用い制作したスカルプチャーや、映像作品を空間に配置し、鮮烈な照明灯によって絵画的空間をつくり出すアーティスト・玉山拓郎の初となる大規模個展「Anything will slip off / If cut diagonally」が東京・天王洲のANOMALYで開催された。会期終了後も期間限定で再開されるなど、好評を博した本展を滋賀県立美術館ディレクター(館長)の保坂健二朗がレビュー。そこに生と死を見出す。

REVIEW

PREMIUM

第6回

あの人のアートコレクションが見たい!:自らのコレクションを紹介するサイトを開設した川口達也さん

急増しているアートコレクター。作品が飾られているコレクターの自宅を、自身もコレクターであるコバヤシマヒロが訪問して紹介。作品を愛するそれぞれの人柄が現れるような、千差万別のアートコレクションをお届けします。

PREMIUM

第49回

「最高の芸術鑑賞は、知性だけでなく、身体の反応を感じながら知覚すること」。インタビュー:ピピロッティ・リスト

『美術手帖』2021年8月号より、ピピロッティ・リストのインタビューを紹介。ヴィデオ・インスタレーションを通じて身体やジェンダー、エコロジーについて批評性とユーモアあふれる表現を展開してきた作家が、現在日本で巡回中の回顧展の話を中心に、今日の芸術実践を語る。*The English version is below the Japanese.

SERIES / BT ARCHIVES

PREMIUM

「博物館法」はどう変わるべきか? 博物館学の専門家が問う

美術館や動物園などを含む「博物館」を規定する法律「博物館法」。その改定に関する議論が文化庁に設置された文化審議会で進められている。登録博物館制度の改革が言及された7月30日公表の「博物館法制度の今後の在り方について(審議経過報告)」を、博物館学が専門の名古屋大学大学院教授・栗田秀法が読み解く。

INSIGHT

古武家賢太郎とMaison Kitsunéがコラボレーション。「⽊のキツネ」コレクションが発売

⾃然⽊に⾊鉛筆で⾊付けした独特の⼿法による作品で知られるアーティスト・古武家賢太郎と、フランス発のライフスタイルブランド「Maison Kitsuné」がコラボレーション。⽊製のキツネやそれをプリントしたアパレル、アクセサリーが揃う⽇本発のコレクションを9⽉18⽇に発売する。

NEWS / HEADLINE

『花様年華』未公開映像のNFTも。ウォン・カーウァイとサザビーズのコラボセールの詳細が発表

今年10月にサザビーズ香港で開催される、映画監督であるウォン・カーウァイとのコラボレーションセールの詳細が発表された。『花様年華』未公開映像のNFTや、レスリー・チャンが映画『ブエノスアイレス』のなかで着用したレザージャケットなどが出品される。

NEWS / MARKET

グッチの哲学をたどる。没入型展覧会「Gucci Garden Archetypes」が東京・天王洲で開催へ

グッチのクリエイティブビジョンを探求する没入型展覧会「Gucci Garden Archetypes(グッチ ガーデン アーキタイプ)」が、東京・天王洲で開催される。同ブランドがこれまで展開してきた広告キャンペーンを通じ、その美学やインクルーシブな哲学を映し出す。会期は9月23日〜10月31日。

NEWS / EXHIBITION

現代美術家とファッションブランドとの協業に生まれる新たな可能性。宮島達男×宮前義之対談

2021年3月に始動した新ブランド「A-POC ABLE ISSEY MIYAKE(エイポック エイブル イッセイ ミヤケ)」。9月23日に「TYPE-II Tatsuo Miyajima Project」を発表し、京都に新たな路面店をオープンするなど大きな動きを見せる。デザインチームを率いる宮前義之と、プロジェクトをともに手がけ、ISSEY MIYAKE KYOTO|KURAで作品の展示も行う宮島達男の対談を取材した。

SPECIAL / PROMOTION