2021.9.13

「Fukuoka Wall Art賞」が受賞作品を発表。優秀賞には賞金30万円や作品展示の機会も

今年7月に発足した「Fukuoka Wall Art Project」によって設立されたアワード「Fukuoka Wall Art賞」が、受賞作品を発表した。受賞アーティストは賞金を与えられるほか、博多阪急7Fにて作品展示・販売も行う。

「Fukuoka Wall Art Project」のロゴマーク
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 新型コロナウイルスの影響で作品を発表し販売する機会が減少している美術分野のアーティストのまちなかでの発表の場と、アートによるまちの賑わい創出を図ることを目的に、今年7月に発足した「Fukuoka Wall Art Project」。同プロジェクトが設立したアワード「Fukuoka Wall Art賞」が受賞作品を発表した。

 今回のアワードでは、福岡市在住、または福岡市を拠点に、絵画、デジタルアート、ライブアート、イラスト、写真などの美術分野で活動するプロのアーティストを対象に、「福岡の人やまちに力を与えてくれる創造性に富んだ」作品を募集。83の作品の応募があり、なかから優秀賞5作品と入賞25作品が選出された。

佐野直 光
鳥越一輝 記憶される記録

 優秀賞を受賞したのは、佐野直《光》、鳥越一輝《記憶される記録》、Marumiyan《F-CITY》、山室淳平《Overlapping Landscapes》、弓指貴弘《Sleep in》。それぞれのアーティストは賞金30万円を授与されるほか、25入賞作品のアーティスト(賞金3万円)とともに、「アートフェアアジア福岡2021」との連携企画として博多阪急7Fにて作品展示・販売を行う(9月15日〜28日)。

Marumiyan F-CITY
山室淳平 Overlapping Landscapes
弓指貴弘 Sleep in

 今回の審査員を務めたのは、田尾圭一郎(チーフディレクター)、宮津大輔(アート・コレクター、横浜美術大学 学長)、宮本初音(ART BASE 88代表)、森田俊一郎(一般社団法人アートフェアアジア福岡 理事・実行委員長)、岩永悦子(福岡市美術館 館長)の5名。

 なおFukuoka Wall Art Projectは、福岡市の天神地区、博多駅周辺などの場所で、建設工事現場の仮囲いや民間施設の壁面など作品掲出に協力できる施設を募集中。今回の受賞作品は10月以降、協力施設にも掲出予定となっている。