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18組の現代アーティストを通して見る新しいモネの姿。「あたらしい目 ― モネと21世紀のアート」展(ポーラ美術館)開幕レポート

神奈川・箱根のポーラ美術館で、クロード・モネの没後100年と開館25周年を記念した企画展「あたらしい目 ― モネと21世紀のアート」が開幕した。

文・撮影=橋爪勇介(編集部)

クロード・モネ《セーヌ河の日没、冬》(1880)とフェリックス・ゴンザレス=トレス《「無題」(マルセル・ブリアンの肖像)》(1992)

 クロード・モネ(1840〜1926)の没後100年に当たる今年、開館25周年を迎えた箱根のポーラ美術館で企画展「あたらしい目 ― モネと21世紀のアート」が開幕した。会期は2027年4月7日まで。担当学芸員は岩﨑余帆子(ポーラ美術館学芸課長)と鈴木幸太(同館主任学芸員)。

モネは何を変えたのか

 本展は、同館が所蔵する19点のモネ作品を一堂に展示するとともに、国内外18組の現代のアーティストの作品を紹介するものだ。モネを印象派の巨匠として回顧するのではなく、「見ること」の条件そのものを問い直した作家として捉え直し、その問題意識が今日のアートへどのように受け継がれているのかを探る。展示室から箱根の森の遊歩道までを舞台に展開される本展は、モネと現代美術の接点を多角的に提示する試みとなっている。

展覧会のエントランスに展示されたスーメイ・ツェ《ある枠組み 3(パリ、ヴェネツィア、ジヴェルニー)》(2026)

 一般的にモネは「光の画家」として語られる。しかし、モネが挑んでいたのはただの自然描写ではなかった。刻々と変化する光や大気、季節や時間の移ろいを前にして、人間は世界をどのように知覚しているのか──その不安定な視覚体験そのものを絵画として定着させることだった。

クロード・モネ《ジヴェルニーの積みわら》(1884)

 会場には、ポーラ美術館が誇る19点のモネ作品が散りばめられるように展示。初期の風景画から、《ジヴェルニーの積みわら》(1884)、《ルーアン大聖堂》(1892)、そして《睡蓮》(1907)へと至る作品群は、モネが生涯を通じて追究したテーマの変遷を示すものだ。

 そこから浮かび上がるのは、風景を描く画家というよりも、時間や知覚を絵画の問題へと転換した実験者としてのモネの姿。そして本展は、モネと時代もメディアも異なる現代の作品が出会うことで、作品の新たな見方を提示するとともに、モネが抱いていた問題意識を読み解いていくものとなっている。

編集部

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