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暑い日でも快適に巡ることができる駅チカ美術館まとめ(関西編)

暑い日が続く夏シーズンは、駅から美術館までの移動だけで体力を消耗してしまいがち。そこで、屋外を通ることなく行ける駅直結の美術館や、駅から徒歩数分でアクセスできる関西の美術館と開催中の展覧会をまとめた。※8月15日24時まですべての方に全文お読みいただけます

大阪中之島美術館 撮影:編集部

駅直結の美術館

 まずは屋外を通ることなく行ける、駅直結の美術館をピックアップ。

あべのハルカス美術館

 近鉄の大阪阿部野橋駅、JR・大阪メトロの天王寺駅と直結している、高さ300メートルを超える超高層ビル・あべのハルカス。その16階にあるのがあべのハルカス美術館だ。

あべのハルカス美術館

 同館は国宝や重要文化財を扱ったものから、近現代の美術まで多岐にわたる企画展を開催しており、酷暑の日でも快適に鑑賞へと没頭できる環境が整っている。

 同館では現在「ゴッホの跳ね橋と印象派の画家たち ヴァルラフ=リヒャルツ美術館所蔵」(~9月9日)が開催中。本展では、ドイツのヴァルラフ=リヒャルツ美術館の名品を紹介しており、その展示の核となるのは、フィンセント・ファン・ゴッホによる《跳ね橋》(1888)だ。会場ではクロード・モネ(1840〜1926)やピエール=オーギュスト・ルノワール(1841〜1919)といった同時代の画家たちによる作品も展示。近代絵画が成立する過程をコレクションの視点から読み解くことで、19世紀美術の転換期を体感できる構成となっている。

中之島香雪美術館

 大阪メトロ四つ橋線肥後橋駅、京阪中之島線渡辺橋駅と地下通路で直結している中之島フェスティバルタワー・ウエスト。その4階に位置するのが中之島香雪美術館だ。

 朝日新聞の創業者・村山龍平のコレクションを基盤とする本館では、日本・東洋の古美術を中心に洗練された展示空間で紹介。地下通路を通り外に出ずにアクセスできるため、夏の美術鑑賞に最適だ。

 現在、同館では特別展「インコ イズ カミング! 香雪美術館コレクション×川上和歌子  ~ピコ&ピータといっしょに古美術鑑賞~」(〜8月30日)が開催中。現代美術家・川上和歌子による様々な大きさのインコ約200羽の案内により、館内のコレクションをわかりやすく解説してくれる。

絹谷幸二 天空美術館

 JR大阪駅や梅田の各駅から地下街を経由してアクセスできる梅田スカイビル。そのタワーウエスト27階にあるのが絹谷幸二 天空美術館だ。

梅田スカイビルタワーウエスト

 画家・絹谷幸二(1943〜2025)による、ダイナミックなアフレスコ(壁画)作品を展示するほか、3D映像を用いた体験型展示など、作品世界へ没入感する美術体験を提供する。

 現在は特別展示として「絹谷幸二 次代へのメッセージ」(〜11月30日)を開催中。絹谷の一周忌に際し、絹谷幸二の作品と言葉を紹介することにより、次代へのメッセージとして何を表現してきたのかを振り返る。

美術館「えき」KYOTO

 関西各地へと路線網が伸びるターミナル・京都駅。その駅ビルの核となるジェイアール京都伊勢丹の7階にあるのが美術館「えき」KYOTOだ。

美術館「えき」KYOTO

 ターミナル直結という立地を生かし、絵画、写真、絵本原画、ファッション、工芸など幅広いジャンルの話題性の高い展覧会を開催。旅の途中や買い物の合間に、涼しい館内で気軽に美術を楽しめる空間となっている。

 同館で現在開催されているのは「ロック・スター★長谷部宏写真展」。日本人で初めてビートルズを撮影した、ロック・フォトグラファーの第一人者・長谷部宏(1930〜)の大規模な展覧会だ。『ミュージック・ライフ』誌の専属カメラマンとして現場に立ち続け、40余年に撮影した膨大な作品は日本における洋楽受容を知るうえでも重要な意味を持つ。

神戸ファッション美術館

 神戸新交通六甲ライナーのアイランドセンター駅に直結しているのが神戸ファッション美術館だ。

神戸ファッション美術館

 駅改札からペデストリアンデッキでつながっており、強い日差しを避けて来館できる。ファッションをテーマにした公立美術館として、貴重な衣装コレクションをはじめ、デザインや写真に関する多彩な企画展を開催している。

 現在開催されているのは、特別展「ずっとつながる えほんの世界 ―偕成社 子どもの本展―」(〜8月30日)。本展は、「ノンタン」シリーズ、『はらぺこあおむし』、『からすのパンやさん』、「100かいだてのいえ」シリーズ、「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」シリーズなど、偕成社の世代を超えて読みつがれているロングセラー作品を中心に、絵本や読み物の魅力と作品の世界に触れることができる展覧会。夏休みに親子で楽しんでみてはいかがだろう。