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18組の現代アーティストを通して見る新しいモネの姿。「あたらしい目 ― モネと21世紀のアート」展(ポーラ美術館)開幕レポート【3/6ページ】

モネの庭は「自然」だったのか

 《睡蓮》をめぐる展示も、本展の特徴をよく示している。モネが描いたジヴェルニーの庭は、しばしば自然との調和を象徴する風景として語られる。しかし実際には、モネ自身が土地を整備し、水路を引き込み、植栽を計画してつくり上げた人工的な環境でもあった。

 本展では、この「構築された自然」という側面に着目し、日本の美術館では初紹介となるフランス人アーティスト、ノエミ・グダルの作品を対置する。グダルは写真や映像を用いながら、風景がどのようにつくられ、認識されるのかを探究してきた作家だ。

ノエミ・グダル《不変性の物語》(2025)
モネ《睡蓮の池》(1899)とノエミ・グダル《デルタⅢ》(2025)

 展示される《不変性の物語》(2025)は水の循環をテーマにした映像インスタレーションであり、不変に思われる自然や世界の流動性を示す。いっぽう最新作である「デルタ」シリーズでは、古植物学者とともに3億年前の石炭紀の失われた植生をジオラマのように再現し、ありえないはずの太古の風景を出現させる。

 理想の風景をつくり出したモネと、虚実の境界や知覚の不確かさを問い直すグダル。両者の並置は、「自然」とは何かという問いを浮かび上がらせる。

編集部

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