第35回世界文化賞にソフィ・カル、坂茂ら決まる

世界の優れた芸術家に贈られる「高松宮殿下記念世界文化賞」。その第35回受賞者が発表された。

ソフィ・カル パリのアトリエにて 2024年5月Photo: Shun Kambe © The Japan Art Association

 1988年に設立され、世界の優れた芸術家に贈られる「高松宮殿下記念世界文化賞」。その第35回受賞者が発表された。

 同賞は、1887年に設立された公益財団法人日本美術協会の設立100年を記念し、前総裁・高松宮殿下の「世界の文化芸術の普及向上に広く寄与したい」という遺志を継いで創設されたもの。毎年、世界の芸術家を対象に絵画、彫刻、建築、音楽、演劇・映像の5部門において受賞者が選ばれ、それぞれに感謝状、メダル、賞金1500万円が贈られる。

 これまで高松宮殿下記念世界文化賞では35ヶ国180名の受賞者が選ばれており、オラファー・エリアソンアイ・ウェイウェイ、妹島和世+西沢立衛/SANAAウィレム・デ・クーニングデイヴィッド・ホックニー李禹煥草間彌生杉本博司三宅一生アントニー・ゴームリージェームズ・タレルなどが名を連ねている。

 今年の受賞者は、ソフィ・カル(絵画部門)、ドリス・サルセド(彫刻部門)、坂茂(建築部門)、マリア・ジョアン・ピレシェ(音楽部門)、アン・リー(演劇・映像部門)の5名。加えて、今年で第26回となる若手芸術家奨励制度の対象団体も同時に発表され、コムニタス・サリハラ芸術センターが選ばれた。

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