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三宅一生

Issey Miyake

 三宅一生は1938年広島県生まれのデザイナー。70年に「三宅デザイン事務所」を設立し、71年にニューヨークでコレクション発表、73年の秋冬よりパリ・コレクションに参加。アジア、欧米を中心に世界中に店舗を展開している。「一枚の布」と身体の関係性の追求をコンセプトに、一枚の布をできるだけそのままに、身体の動きに呼応する衣服を提示。一般的な身体の輪郭に沿って布を裁断縫製する制作方法とは異なる服づくりを行っている。また、刺し子やプリーツといった伝統的な方法と最先端技術の融合や、独自素材の開発、専門家とのコラボレーションといった活動も行い、衣服だけでなくしてバッグや時計、香水、照明など様々な作品を発表している。88年に装飾美術館(パリ)で「Issey Miyake A- ŪN」、98年にカルティエ現代美術財団(パリ)からニューヨーク、東京へと巡回した「ISSEY MIYAKE MAKING THINGS」展(東京では東京都現代美術館にて、「三宅一生展 ISSEY MIYAKE Making Things」として2000年に開催)、16年に国立新美術館(東京)にて「MIYAKE ISSEY展 三宅一生の仕事」が開催されるなど、国内外で個展やグループ展を多数開催してきた。