カミーユ・アンロから「TOKYO 2021」まで、今週末に見たい3つの展覧会
10月20日までに終了する展覧会と今週スタートした展覧会のなかから、とくに注目したい3つをピックアップして紹介する。この機会をお見逃しなく。
10月20日までに終了する展覧会と今週スタートした展覧会のなかから、とくに注目したい3つをピックアップして紹介する。この機会をお見逃しなく。
空間を大きく変容させるインスタレーションなどで知られ、国内外で大きな注目を集める現代アートチーム・目(【mé】)。その美術館初個展「目 非常にはっきりとわからない」が、千葉市美術館で開催される。会期は11月2日〜12月28日。
国内外の建築作品を手がけ、世界的な建築家として知られる安藤忠雄。そのポートフォリオ最新作『ANDO BOX Ⅵ』の発表にあわせ、銀座 蔦屋書店内のGINZA ATRIUMで展覧会「安藤忠雄―光を求めて」が開催される。会期は10月23日〜11月4日。
今年3月、「創作と対話」をテーマとして水戸芸術館現代美術ギャラリーで開催された特別企画「アートセンターをひらく 第Ⅰ期」。同企画で1ヶ月の滞在制作や長期ワークショップを行った7名のアーティストによる新作の展示を軸に、アートセンターを対話の場や「第3の場所」として開くことを目指す「アートセンターをひらく 第Ⅱ期」が開催される。会期は10月26日~2020年1月26日。
青森の大地に根ざしたアートを探究する「青森EARTH2019:いのち耕す場所 −農業がひらくアートの未来」が青森県立美術館で開催されている。「農業」にまつわる12名の作家の作品を紹介し、農業からアートの未来を考える本展の会期は10月5日〜12月1日。
長野県の北西部に位置する大町市を舞台に、2017年に初めて開催された「北アルプス国際芸術祭」。その2回目となる「北アルプス国際芸術祭2020」には目、淺井裕介、川俣正など約35組が参加し、デザイナーの皆川明がビジュアル・ディレクターを務める。会期は2020年5月31日~7月19日。
デザイナー・皆川明が設立したファッションブランド「ミナ ペルホネン」。2020年に25周年を迎える同ブランドのものづくりを紹介する展覧会「ミナ ペルホネン/皆川明 つづく」が、東京都現代美術館で開催される。会期は11月16日~2020年2月16日。
ロエベと3シーズンにわたりコラボレーションし、注目を集めた気鋭のアーティスト・fumiko imano。その個展「LA☆Fumiko Imano」が、東京・天王洲のKOSAKU KANECHIKAで開催される。会期は10月19日〜11月30日。
美術家であると同時に美術批評家としても活動する白川昌生の個展「夏の光」が、東京・神楽坂のMaki Fine Artsで開催されている。会期は11月10日まで。
シュルレアリスム誕生から日本における超現実主義の展開に焦点を当てる展覧会「シュルレアリスムと絵画」が、箱根のポーラ美術館で開催される。会期は12月15日~2020年4月5日。
広島の尾道市立美術館は、2017年より日本の多様な現代美術を紹介する特別展を開催してきた。現在、その第3弾となる展覧会「ここからむこうまで 」が開催されている。出品作家は柳幸典、小西紀行、「もうひとり」(小野環+三上清仁)、小林正人、岩崎貴宏、小金沢健人の6組。会期は10月27日まで。
いまなお国内外で人気の高い浮世絵師、喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳ら5人の厳選作品を集めた「大浮世絵展ー歌麿、写楽、北斎、広重、国芳 夢の競演」が東京都江戸東京博物館で開催。会期は11月19日〜2020年1月19日(展示替えあり)。
1992年に設立されたアートフェア「台北国際芸術博覧会(ART TAIPEI)」が、今年第26回を迎える。10月18〜21日に開催されるフェアには、12の国や地域から141のギャラリーが集まり、メインセクションのほか、日本の現代美術協同組合(CADA)による特設展示コーナーや、テーマ展、パブリック・アートなど多彩なプログラムが行われる。
これまで、世界各地の辺境や都市を旅しながら作品を発表し続けてきた写真家・石川直樹。その個展「『島は、山。』island≒mountain」が、鹿児島県霧島アートの森で開催されている。会期は12月1日まで。
写真やドローイングと刺繍を組み合わせた作品などで知られるアーティスト、竹村京の個展「Madeleine. V, Olympic, and my Garden」が、東京・六本木のタカ・イシイギャラリーをで開催される。本展では、新素材である蛍光シルクを用いた刺繍、ドローイングと刺繍から成る新作より11点を見ることができる。会期は10月19日~11月22日。
日本を代表する写真家のひとり、奈良原一高の個展「Rrose Sélavy」が、東京・六本木のタカ・イシイギャラリー ビューイングルームで開催される。会期は11月1日〜12月21日。
大正時代、独特の写実表現で強烈な個性を発揮した画家・岸田劉生。その「写実から写意へ」の変遷を、約170点の作品でたどる展覧会「岸田劉生展―写実から、写意へ」がひろしま美術館で開催される。会期は11月9日~2020年1月13日(展示替えあり)。
戦後日本写真の旗手として知られる奈良原一高。その作品群から、これまでほぼ取り上げられることのなかった1960年代のシリーズ「スペイン 偉大なる午後」に焦点を当てた展覧会「奈良原一高のスペイン―約束の旅」が、世田谷美術館で開催される。会期は11月23日〜2020年1月26日。
ベルリンを拠点とするアーティスト・デュオ、ジェイ・チュン&キュウ・タケキ・マエダのセレクションによる展覧会「Surface and Custom」が資生堂ギャラリーで開催される。参加作家はサーラ・ドゥラート、ピエール・ルギヨン、クララ・リーデン、カリッサ・ロドリゲス、竹岡雄二。会期は10月18日~12月22日。
36歳という若さで世を去った画家・松本竣介が編集を務めた『雜記帳』。人間性に全幅の信頼と価値を置き、松本の真摯な生き方そのものを反映するような同誌に、作品を寄せた作家たちを紹介する展覧会「松本竣介と『雜記帳』」が、東京・駒込のときの忘れもので開催されている。出品作家は松本のほか、福沢一郎、難波田龍起、桂ゆき、恩地孝四郎、鶴岡政男、海老原喜之助。会期は10月8日~26日。