NEWS / EXHIBITION - 2019.10.15

無邪気でノスタルジックな虚構。フォトモンタージュを手がけるfumiko imanoの個展が開催

ロエベと3シーズンにわたりコラボレーションし、注目を集めた気鋭のアーティスト・fumiko imano。その個展「LA☆Fumiko Imano」が、東京・天王洲のKOSAKU KANECHIKAで開催される。会期は10月19日〜11月30日。

fumiko imano LA☆Fumiko Imano 2015 (C)2019 fumiko imano Courtesy of KOSAKU KANECHIKA

 写真を中心として活動するアーティスト・fumiko imanoの個展「LA☆Fumiko Imano」が、東京・天王洲のKOSAKU KANECHIKAで開催される。会期は10月19日〜11月30日。

 imanoは1974年生まれ。2歳から8歳までをブラジル・リオデジャネイロで過ごし、セントラル・セント・マーチンズでファインアートを専攻した後、ロンドン・ファッション・カレッジでスタイリングと写真を学び、2002年に帰国。現在は、茨城県日立市を拠点に活動を行っている。

 これまでロンドンやフランス、ベルリン、香港、東京、アイスランドなど世界各地で展覧会を開催してきたimano。主な写真集に『We Oui!』(2017、Little Big Man Books)などがある。

 そんなimanoの代表作は、35ミリカメラで撮影したセルフポートレイトを切り貼りし、双子のモチーフに仕上げるフォトモンタージュのシリーズだ。同シリーズは、ノスタルジックなユーモアあふれる家族写真風のイメージを鑑賞者に与えるいっぽうで、はさみで切ってつなぎあわせたラインによって、それが虚構であると明確と伝えている。​

fumiko imano LA☆Fumiko Imano 2015
© 2019 fumiko imano Courtesy of KOSAKU KANECHIKA

​ コンピューターでイメージを精緻に合成できる時代に、あえて手作業でシンプルにつくられるフォトモンタージュからは、imano自身がその虚構を冷静に見ながらも楽しんでいる様子がうかがえる。

 少女時代をリオデジャネイロで過ごし、20代前半をロンドンで過ごしたimanoは、帰国後にカルチャーギャップを経験。生きづらさを感じるなかで自身を元気づけ、没頭できる「マジックのようなもの」として双子のモチーフが誕生したという。

 本展では、2015年に出版された本展と同名の写真集の収録作品より27点を展示。双子がロサンゼルスで自然や動物たち、同地を象徴するようなモチーフを取り入れながら、オリジナルな風景に変えていく旅の様子のドキュメンテーションとなる。

 18年春夏コレクションよりロエベのルックブックで作品を発表するなど、ファッションとのコラボレーションでも活躍し、高く評価されているimano。KOSAKU KANECHIKAでは初となる個展に注目が集まる。