1964年10月、先の東京オリンピックに合わせて行われた「オリンピック東京大会組織委員会協賛芸術展示 浮世絵・風俗画名作展」。いま、2020年東京オリンピックを目前に、浮世絵の大規模展がふたたび開催される。会場は東京都江戸東京博物館、会期は11月19日〜2020年1月19日(展示替えあり)。
本展は、2014年に開催し約38万人を動員した「大浮世絵展」に続く展覧会。今回はそのなかでもとりわけ人気の高い絵師、喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳に焦点を当て、全国のみならず世界各地から作品が集結する。
出品作には、写楽の《三代目大谷鬼次の江戸兵衛》、北斎の《冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏》など誰もが知る作品が多数。歌麿は美人画、写楽は役者絵など、それぞれの絵師がもっともその名を知られるジャンルに絞り、その作風の精髄に触れていく。
浮世絵はその保存状況によって作品の状態に大きな差が出る。本展では国際浮世絵学会の監修のもと、当時の色鮮やかさが残る優品を厳選して展示。浮世絵の代表作とも言える作品たちをこの目で堪能するまたとない機会となる。