アジアでもっとも長い歴史を持つアートフェア、第26回「台北国際芸術博覧会(ART TAIPEI)」が、10月18〜21日に台北世界貿易中心に開催される。
「光の再現」をテーマにした今年のフェアには、12の国や地域から141のギャラリーが集結。メインセクションとなる「ギャラリーズ」や、アジアの中小ギャラリーを紹介する「ASIA+」、若手アーティストに注目する「MIT」のほか、トーク、サロン、アートフォーラム、テーマ展、パブリック・アートなど多彩なプログラムが行われる。
フェアの実行委員長で、台湾アートギャラリー協会長である鍾経新(チュン・チンシン)は、「ART TAIPEIは台湾のアート界のリーダーであり、美術教育とその振興という使命を担いつつ前進しています」と語る。
注目したいのは、日本の現代美術協同組合(CADA)が初めてフェアと連携し、12の日本ギャラリーによる戦後美術作品を紹介する特設展示コーナー。日本全国の現代美術を取扱う美術商によって構成されるCADAは、草間彌生や関根伸夫、桑原盛行、李禹煥など、日本の現代美術界に大きな影響を与えたアーティストの作品を展示する。
そのほか、フランスのストリートアーティストであるCeet Fouadによるグラフィティアートや、黄宏達(ビクター・ウォン)、ビバリー・バルカ、ニョマン・ヌアルタ、徐氷(シュー・ビン)によるパブリック・アートも今回のハイライトだ。