美術家であると同時に美術批評家としても活動する白川昌生の個展「夏の光」が、東京・神楽坂のMaki Fine Artsで開催されている。同ギャラリーでは約2年ぶり、2度目の個展となる。会期は11月10日まで。
白川は1948年福岡県北九州市戸畑生まれ。81年にデュッセルドルフ国立美術大学を卒業、修士称号を受けた。83年に帰国して以降、現在も群馬に活動の拠点を置いている。
近年「ダダ、ダダ、ダ 地域に生きる想像☆の力」(アーツ前橋、2014)、「資本空間 -スリー・ディメンショナル・ロジカル・ピクチャーの彼岸 vol.7 白川昌生」(galleryαM、2016)と個展を開催したほか、「百年の編み手たち - 流動する日本の近現代美術 - 」(東京都現代美術館、2019)や「あいちトリエンナーレ 2016 - 虹のキャラヴァンサライ」といった展覧会や芸術祭にも参加してきた白川。
18年には、豊嶋康子、冨井大裕、橋本聡、麻生晋佑とのグループ展「メルド彫刻の先の先」(Maki Fine Arts)をキュレーションし、話題となった。同展の展評を書いた美術批評家の菅原伸也は、今回の個展にもテキストを寄せており、そのテキストはギャラリーの公式サイトで読むことができる。
本展で白川は、抽象的な形態の合板を組み合わせたインスタレーションを発表している。