
エッシャー+nendo。ビクトリア国立美術館でnendo過去最大規模の展覧会がスタート
だまし絵(トロンプ・ルイユ)で広く知られるエッシャーと、佐藤オオキ率いるデザインオフィス・nendoがコラボレーションした展覧会「Escher × nendo | Between Two Worlds」がオーストラリアのビクトリア国立美術館で開幕した。本展は、エッシャーの作品と、それらから着想を得たnendoの作品が並置されるというもの。会期は2019年4月7日まで。

だまし絵(トロンプ・ルイユ)で広く知られるエッシャーと、佐藤オオキ率いるデザインオフィス・nendoがコラボレーションした展覧会「Escher × nendo | Between Two Worlds」がオーストラリアのビクトリア国立美術館で開幕した。本展は、エッシャーの作品と、それらから着想を得たnendoの作品が並置されるというもの。会期は2019年4月7日まで。

12月17日までに終了する展覧会と今週始まった展覧会のなかから、とくに注目したい3つをピックアップして紹介。この機会をお見逃しなく。

世界的に知られる日本人浮世絵師のひとり、葛飾北斎(1760~1849)。そんな北斎の全生涯にわたる画業をたどる「新・北斎展 HOKUSAI UPDATED」が、東京・六本木の森アーツセンターギャラリーで開催される。会期は2019年1月17日〜3月24日(会期中展示替えあり)。

群馬県太田市にゆかりのある竹工芸家・飯塚小玕齋の生誕100年を記念し、群馬県の太田市美術館・図書館で「太田の美術vol.2『生誕100年 飯塚小玕齋展―絵画から竹工芸の道へ―』」が開催される。会期は2019年2月2日〜4月7日。

来年で生誕130年を迎える画家・国吉康雄の作品約40点と、親しい友人であった藤田嗣治らの絵画による展覧会「西へ東へ。藤田嗣治と国吉康雄」展が開催される。会期は2019年1月8日〜3月24日。

文化庁、宮内庁、読売新聞社は日本美を守り伝えるという趣旨の「紡ぐプロジェクト」を協力して進めることを公表。2019年は2つの特別展開催に加え、宮内庁三の丸尚蔵館収蔵品や、国宝、重要文化財のデジタルアーカイブを閲覧できるポータルサイトも稼働させる。

画家・宮下さゆりの個展「光、密室」が、東京・目白のTALION GALLERYで開催される。本展では、エドガー・アラン・ポーによる詩『大鴉』に触発された連作のほか、新作も発表されるという。会期は2019年1月12日〜2月10日。

ピアニストとして活動し、舞台作品やインスタレーション作品も発表する向井山朋子による展覧会「ピアニスト」が、東京・銀座のメゾンエルメスフォーラムで開催される。会期は2019年2月5日〜28日。

東京・天王洲のギャラリー「ANOMALY」で、展覧会「グランドオープン」を開催中のChim↑Pom。その関連イベントとして12月22日、メンバーによるギャラリーツアーとクリスマス会が行われる。

滋賀県立近代美術館をリニューアルし、2020年の開館を目指していた「新生美術館」。今年7月には「SANAA」設計の改修・新棟建設計画の凍結されることが明らかになったが、このたび「新生美術館」の名称見直しが発表された。

神馬啓佑と久保ガエタン、同世代のアーティスト2人による展覧会「塑性と蘇生」が、京都のARTZONEで開催される。触れることで変わる「塑性」に注目する神馬と、歴史に埋没した異端を「蘇生」しようとする久保の新作および近作に注目したい。会期は2019年1月12日〜2月3日。

中国人のアーティスト、アイ・ウェイウェイが、世界人権宣言70周年や普遍的人権を祝うためにデザインした旗を発表した。白い足跡がデザインされた水色の旗は、イギリスの人権組織が発起したイベント「Fly The Flag」の一環となる。

20世紀以降の国内外のアンビルト(=未完)の建築に焦点を当てた展覧会が、埼玉県立近代美術館で開催される。本展では、そういった建築を「インポッシブル・アーキテクチャー」と称して紹介。建築が持つ不可能性を見つめると同時に可能性の境界を問う。会期は2019年2月2日〜3月24日。

1945年より毎年、フィンランドの芸術家に贈られてきた最高位の勲章「プロ・フィンランディア」を今年受賞した美術家、マリタ・リウリアの個展が、東京・青山のスパイラルガーデンで開催される。本展は、16年にフィンランド郊外のセルラキウス ミュージアム ゴスタで開催された大規模個展「Golden Age(黄金期)」をもとに新作絵画と写真作品を加え再構成したもの。会期は2019年1月5日〜17日。

12月11日、アーティストのオラファー・エリアソンと地質学者のミニック・ロージングがロンドン中心部の2ヶ所に解けてゆく氷の塊を展示。《アイス・ウォッチ・ロンドン》と呼ばれる本作は、世界的な気候変動イベントにあわせてつくられ、気候変動に対する人々の行動喚起を目指している。

1980年代前半からドイツを拠点に活動し、絵画や彫刻など多様なメディアを用いて制作を行うイケムラレイコの個展「イケムラレイコ 土と星 Our Planet」が東京・六本木の国立新美術館で開催される。本展は16のテーマに沿ったインスタレーションで、210点にのぼる多彩な作品を紹介する。会期は2019年1月18日〜4月1日。

現代美術と演劇の分野で活躍してきた作家、やなぎみわ。その10年ぶりとなる個展「神話機械」が、香川県の高松市美術館で開催される。過去の代表作の展示に加え、新作のプロジェクトやパフォーマンスも上演。会期は2019年2月2日〜3月24日。

イスラエルを拠点とする美術家、ペレグ=ディションの個展「What makes things fly」が、東京都文京区のWAITINGROOMで開催されている。本展は、Art Hotel やまきわ美術館(新潟・十日町)とWAITINGROOM(東京)の主催、イスラエル大使館の共催による「日本 - イスラエル AIR プロジェクト Yamakiwa / WAITINGROOM」の成果発表の展覧会だ。会期は12月23日まで。

1950〜56年のわずか7年間に数多くのフォトコラージュ作品を生み出したのち姿を消したため、知る人ぞ知る作家となった岡上淑子。その個展「岡上淑子 フォトコラージュ 沈黙の奇蹟」が、東京・目黒の東京都庭園美術館で開催される。会期は2019年1月26日〜4月7日。

写真家・石川直樹の個展「この星の光の地図を写す」が、初台の東京オペラシティで開催される。2016年より日本各地を巡回中の本展では、人類学や民俗学の視点を取り入れて展開される石川独自の写真世界を楽しむことができる。会期は2019年1月12日〜3月24日。