2019.3.4

精密な縮小模型から巨大なオブジェまで。「縮小/拡大する美術:センス・オブ・スケール展」が横須賀美術館で開催へ

「縮小/拡大する美術:センス・オブ・スケール展」が、横須賀美術館で開催される。本展では、スケールが変わることで馴染みの風景や事物が大きく印象を変えていく様子を、斬新な作品群を通じて体験することができる。会期は4月13日〜6月23日。

田中達也 しばらくここで待ってクリップ 2018 ©︎ Tatsuya Tanaka
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 現代美術を中心に、精密な縮小模型から巨大なオブジェ、広範囲の世界をとらえた写真や絵画、異なる縮尺が存在するインスタレーションなどを取り上げを紹介する展覧会「縮小/拡大する美術:センス・オブ・スケール展」が、横須賀美術館で開催される。

 科学の進化とメディアの発達によって、目に見えない最小の物質から遠く離れた宇宙の果てまで、あらゆるスケールの事象について情報を得られるようになった今日。アーティストにとっても「スケール」は、作品のコンセプトや展示空間に影響する現代的なテーマのひとつである。

 本展には、2017年のヴェネチア・ビエンナーレ日本館代表作家である岩崎貴宏をはじめ、ミニチュア写真家・田中達也や、横須賀出身の和風ドールハウス作家・高橋勝美ら11組のアーティストらが参加。スケールが変わることで、馴染みの風景や事物が大きく印象を変えていく様子を、様々な作品群を通じて体験することができる。

鈴木康広 日本列島のベンチ 2014
岩崎貴宏 Reflection Model(Rashomon effect) 2015
高田安規子・政子によるミニチュア作品