現代美術を中心に、精密な縮小模型から巨大なオブジェ、広範囲の世界をとらえた写真や絵画、異なる縮尺が存在するインスタレーションなどを取り上げを紹介する展覧会「縮小/拡大する美術:センス・オブ・スケール展」が、横須賀美術館で開催される。
科学の進化とメディアの発達によって、目に見えない最小の物質から遠く離れた宇宙の果てまで、あらゆるスケールの事象について情報を得られるようになった今日。アーティストにとっても「スケール」は、作品のコンセプトや展示空間に影響する現代的なテーマのひとつである。
本展には、2017年のヴェネチア・ビエンナーレ日本館代表作家である岩崎貴宏をはじめ、ミニチュア写真家・田中達也や、横須賀出身の和風ドールハウス作家・高橋勝美ら11組のアーティストらが参加。スケールが変わることで、馴染みの風景や事物が大きく印象を変えていく様子を、様々な作品群を通じて体験することができる。