女性アーティストによる表現とその受容。『How We See: Photobooks by Women』出版記念イベントがVACANTで開催

ニューヨークの非営利団体「10x10 Photobooks」が、女性写真家による写真集10冊を紹介するアートブック『How We See: Photobooks by Women』を発売。それを記念し、東京・原宿のVACANTでトークイベントが行われる。開催日は3月15日。

 写真分野を専門とする世界各地の女性10名がそれぞれセレクトした、「女性写真家による写真集10冊」をまとめたアートブック『How We See: Photobooks by Women』。

 本著は、写真集の魅力の普及と理解を通じて世界規模の写真集コミュニティを育むことを目的とするニューヨークの非営利団体「10x10 Photobooks」が発行。写真表現の歴史において現在まで埋もれがちであった女性作家の功績を讃えるとともに、選者が紹介する写真集を通じて写真表現の新たな系譜を辿りながら、今後のより豊かな可能性を探求した一冊だ。

 その出版を記念し、東京・原宿のVACANTにてトークイベントが開催される。

 登壇するのは、2018年に『ジェンダー写真論1991-2017』(里山社)を上梓し、これまでジェンダーやフェミニズムの観点を取り入れた展覧会を多数企画してきた、ブリヂストン美術館副館長の笠原美智子と、映画等の批評活動を行ういっぽう、雑誌『月刊サイゾー』で「ドラッグ・フェミニズム」を連載する文筆家の五所純子。そして、『How We See: Photobooks by Women』の選者を務めたひとりである、フォトギャラリー「PGI」のディレクター、高橋朗の3名だ。

 今回のイベントでは、写真集『How We See: Photobooks by Women』を起点に、3名がそれぞれの立場から、現在の女性作家による表現とその受容について横断的なトークを展開。

 会場では『How We See: Photobooks by Women』に加え、本著で取り上げた写真集の一部を販売するほか、写真家・石内都による寄稿テキストの日本語版が配布される。

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