ルネサンス期のヌードが集結。「The Renaissance Nude」展がロイヤル・アカデミー・オブ・アーツで開催へ

ミケランジェロ、ラファエロ、レオナルド・ダ・ヴィンチなどのルネサンス期の巨匠によって描かれたヌード絵画やドローイングを特集する展覧会「The Renaissance Nude」が、3月3日にロンドンのロイヤル・アカデミー・オブ・アーツでスタートする。

ティツィアー 海から上がるヴィーナス 1520 油彩画 75.8 x 57.6 cm

 ルネサンス期のヌード絵画やドローイングにフォーカスする展覧会「The Renaissance Nude」が、3月3日にロンドンのロイヤル・アカデミー・オブ・アーツで開幕する。

 ヨーロッパの様々な地域から約90点の作品が集まる本展では、ルーカス・クラナッハやアルブレヒト・デューラー、ヤン・ホッサールト、ミケランジェロ・ブオナローティ、ラファエロ・サンティ、レオナルド・ダ・ヴィンチなどのルネサンス期の巨匠の作品が紹介される。また、絵画、彫刻、ドローイング、版画、装飾写本を含む幅広い媒体の作品を展示するのが特徴だ。

アルブレヒト・デューラー アダムとイヴ 1504 彫版印刷 25.1 x 19.4 cm

 個人的な小品から、教会や宮殿の内部に堂々と飾られた大型の作品まで、神聖で世俗的な文脈が現れるヌード。本展は、その発展を考察し、ヒューマニズムなどの新しい芸術的態度や精神的信念がいかにヌードの外観、意味および受容をかたちづくったかを探るというもの。

 5つのテーマからなる本展は、新約聖書と新約聖書のエピソードに焦点を当てる「The Nude and Christian Art(ヌードとクリスチャンアート)」、神話の物語と骨董品の再発見に注目する「Humanism and the Expansion of Secular Themes(ヒューマニズムと世俗的テーマの拡大)」、人体デッサンや解剖学的構造、人間の身体の脆弱性について考察する「Artistic Theory and Practice(芸術的理論と実践)」「Beyond the Ideal Nude(理想的なヌードを超えて)」、そしてルネサンス時代のパトロンにフォーカスする「Personalising the Nude(ヌードを個人化する)」によって構成される。

アーニョロ・ブロンズィーノ 聖セバスティアヌス 1533 パネルに油彩 87 x 76.5 cm

 なお本展では、ジル・バークとスティーブン・J・キャンベル、トーマス・クレンによって編集された完全図解のカタログが刊行されるため、そちらもチェックしたい。

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