東京でもっとも長い歴史を持つ東京・日本橋の劇場「明治座」。その創業145周年を記念し、チームラボが制作した新しい緞帳《四季喜昇座 - 時を紡ぐ緞帳》の全貌が明らかになった。
同作は、伝統的な緞帳のきめ細やかな装飾をデジタルテクノロジーによる映像表現で再構築し、4K解像度と同等の高画質で制作。縦7×横20メートルの緞帳には、明治座の前身である「喜昇座」が誕生した文明開化ごろにおける日本橋の町並みや人々の営みが描かれ、当時の多様な職業や、歴史上の人物も登場する。
そして作品の世界は、日の出とともに明るくなり、日の入りが近づけば夕焼けに、夜が深くなれば暗くなり、実際に雨が降れば緞帳の中でも雨が降るなど、実際の日本橋の時間・季節・天候と連動して刻々と変化。また、それにあわせて緞帳のなかの人々の営みも変っていくため、1年を通して季節にあわせた花見や祭り、雪景色などの風物詩を楽しむことができる。
《四季喜昇座 - 時を紡ぐ緞帳》は、4月11日から常設・一般公開。明治座で行われる公演に足を運んだ際には、開演前のひと時にじっくりと楽しんでみてはいかがだろうか。