サザビーズ、2018年度の総売上は約7164億円。アジアでの売上高は過去最高を記録

オークションハウスのサザビーズが、2018年の決算を発表。総売上が64億ドル(約7164億円)に達したことを発表した。

約170億円で落札された、アメデオ・モディリアーニ《横たわる裸婦》(1917) ©Sotheby’s

 オークションハウスのサザビーズが2018年度の決算を発表。総売上は64億ドル(約7164億円)に達し、アジアでの売上高は創業以来、過去最高額を記録したことを明らかにした。

 64億ドルの内訳は、オークションの売上、民間売上、およびサザビーズの自社在庫からの売上の3種類。 オークションの総売上は前年比15パーセント増の53億ドルであり、そのうち約10億ドルは香港でのオークションによるもの。1973年、サザビーズが香港支社の立ち上げをきっかけにアジアで営業をスタートして以来、最高額となった。また、民間売上高は前年比より37パーセント増加している。

950万ポンド(約14億円)で落札された、ジェニー・サビル《Propped》 © Sotheby’s

 また、オンラインでの売上も好調だ。2018年に販売された全ロットうち37パーセントがオンラインで購入され、その売上は7210万ドル(80億円)と前年の4倍を記録。「The Art Newspaper」によると、同年の新規入札者のうち64パーセントがオンラインで入札を行ったという。

 サザビーズは2018年、1億5720万ドル(約172億円)の落札で、サザビーズでの過去最高額を記録したモディリアーニの《横たわる裸婦》、現存女性アーティストでは過去最高額となる950万ポンド(約14億円)で落札されたジェニー・サビルの《Propped》などの高額オークションで話題を呼んだ。

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