2026年に注目したい展覧会ベスト120

2026年も数々の展覧会が予定されている。注目したい展覧会を開幕日順に紹介する。

ロン・ミュエク イン・ベッド 2005 カルティエ現代美術財団 「ロン・ミュエク」韓国国立現代美術館ソウル館  2025

1月

「たたかう仏像」展(静嘉堂文庫美術館[静嘉堂@丸の内]、1月2日〜3月22日)

 東京・丸の内にある静嘉堂文庫美術館[静嘉堂@丸の内]で、「たたかう仏像」展が開催される。

 本展では浄瑠璃寺旧蔵十二神将立像をはじめ、彫刻や絵画にみる「たたかう仏像」の多様な姿が展示される。あわせて神将像の鎧のルーツである中国・唐時代の神将俑が丸の内で初公開される貴重な機会となる。

「鉄と美術 鉄都が紡いだ美の軌跡」(北九州市立美術館 本館、1月4日〜3月15日)

四宮佑次 The Document: Frank Stella and YAWATA WORKS, Kitakyushu 1993 27 1993/2013 北九州市立美術館蔵

 北九州・戸畑の北九州市立美術館 本館で「鉄と美術 鉄都が紡いだ美の軌跡」が開催される。

 本展は、1901年に官営八幡製鐵所が操業を開始して以降、製鉄業を中心に発展してきた北九州市の歴史と、その記憶を美術作品や美術活動を通してたどる。

 製鉄業とともに発展した鉄道や重工業の集積によって形成された「鉄都」としての都市の歩みを背景に、モノづくりの技術や人々の誇りと結びついた芸術文化のあり方を紹介する。

「浮世絵おじさんフェスティバル」(太田記念美術館、1月6日〜3月1日)

 東京・原宿の太田記念美術館で、「浮世絵おじさんフェスティバル」展が開催される。

 浮世絵の風景画などの片隅には、しばしば “おじさん”たちが描かれている。楽しそうに旅をしたり、仕事に励んだり、グルメに舌鼓を打ったりと、その様子は様々である。

 本展は、前後期あわせて150点を超える作品を通して、浮世絵に描かれた多彩なおじさんたちを紹介するもの。歌川広重をはじめとした作風も時代も異なる絵師たちの作品が一堂に会する、まさに「おじさんフェスティバル」。おじさんを通して浮世絵の細部を見つめ直し、作品の新たな魅力や絵師たちの意外な個性を再発見できる機会となる。

浦川大志「スプリット・アイランド」(福岡市美術館、1月6日〜3月22日)

浦川大志 壁についての幾つかの平面 2025 個人蔵

 福岡・大濠公園の福岡市美術館で、浦川大志の個展「スプリット・アイランド」が開催される。

 浦川大志は、1994年福岡県宗像市生まれ。高校在学中から作品発表を始め、国内各地で作品発表やコミッションワークを行ってきた。デジタルネイティブ世代ならではの感覚と、絵を描く手仕事への執着が共存する絵画作品を制作している。

 本展は、浦川が美術館で初めて開催する個展であり、新作の絵画をはじめ、過去作や近年の代表作を展示。インターネット以後の世界における「風景を見る」体験に注目し、浦川の絵画表現を通してその特徴を紹介する。

ガウディ没後100年公式事事業 NAKED meets ガウディ展」(寺田倉庫 G1ビル、1月10日〜3月15日)

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