
国際的キュレーター、アマンダ・シュミットによる「Defacement」展がTHE CLUBで開幕。その見どころをレポート
国際的キュレーター、アマンダ・シュミットによる展覧会「Defacement」(=破壊、汚す)が、東京・銀座のTHE CLUBでスタート。本展は、資本主義社会に大きな影響を及ぼした「シチュアシオニスト(状況派)」の理念を受け継ぐ12名の作品を紹介するもの。破壊要素を含む作品群が示す新たな価値とは?

国際的キュレーター、アマンダ・シュミットによる展覧会「Defacement」(=破壊、汚す)が、東京・銀座のTHE CLUBでスタート。本展は、資本主義社会に大きな影響を及ぼした「シチュアシオニスト(状況派)」の理念を受け継ぐ12名の作品を紹介するもの。破壊要素を含む作品群が示す新たな価値とは?

東京都渋谷公園通りギャラリーは、共生社会の実現を目指して2017年に暫定開設した。現在、同ギャラリーは19年度にリニューアルオープンする予定。18年度は施設外で展覧会「移動する港」シリーズを都内3会場で開催するという。その第1期となる展覧会「豊かな不都合」の詳細が発表された。四谷三丁目ランプ坂ギャラリーにて、会期は8月14日〜28日。

熊本市現代美術館で4月〜6月にかけて開催されていた、「チェルフィッチュの〈映像演劇〉」展。岡田利規が発案した〈映像演劇〉は、いまここで起きている事象ではない「映像」を用いて、演劇作品の上演を行う試み。プロジェクション映像で、美術館という展示空間を上演空間へと変容させるというこの新しい形式の演劇について、映画文化、映像文化に関する研究を行う北野圭介がレビューする。

日仏友好160年を記念し、パリ市内を中心に約70の公式企画が行われる大規模プロジェクト「ジャポニスム 2018」の開幕式が7月12日、パリで開催。日本からは河野太郎外務大臣が出席した。

第19回
アーティストのミヤギフトシによるレビュー連載。第19回で取り上げるのは、歌手の宇多田ヒカルがデビュー20周年に際して発表した歌詞集『宇多田ヒカルの言葉』。ミヤギにとっては新宿の風景と結びついてきたという、宇多田作品にまつわる記憶をたどる。

寺田倉庫のアートプロジェクト「TOKYO CANAL LINKS」(HANEDA-TENNOZ)が、芸術文化都市・東京の実現を目指して実施する「Tokyo Tokyo FESTIVAL 助成」(公益財団法人東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京)の第1期採択事業に決定。これまで多彩なイベントを行ってきた「TOKYO CANAL LINKS」の第8回は、7月20日〜22日に開催される。

ファッションブランド・ロエベによる「ロエベ財団」が2016年に創設した「ロエベ クラフト プライズ」。昨年度は86ヶ国から約1900人の応募があったこの賞の公募がスタートした。応募締め切りは2018年10月31日。

美術家・原田裕規の個展「心霊写真/ニュージャージー」が、東京・馬喰町のKanzan Galleryで2018年3月9日から4月8日まで開催された。「心霊写真」展(2012)、「作者不詳」展(2017)に続く「写真シリーズ」の総集編である本展において、写真作品の様々な制作・展示方法によってその見え方の拡張を提示した原田。そんな原田の作品への向き合い方と制作について、美術評論家の中尾拓哉が訊いた。

絵画作品をとおして2次元と3次元、無形と有形、時間と空間といった境界を曖昧にするベルギー人アーティスト、ピーター・ヴェルメッシュ。ヴェルメッシュにとって日本初となる個展が六本木のペロタン東京でスタートした。会期は7月11日〜9月12日。

第30回高松宮殿下記念世界文化賞(日本美術協会主催)の受賞者が2018年7月11日に発表。彫刻部門では、1970年代より人工霧を用いた「霧の彫刻」を手がけてきた中谷芙二子(なかや・ふじこ)が選出された。

全国公募の展覧会「群馬青年ビエンナーレ 2019」が来年の開幕を控え、展示作品を現在募集中だ。応募締め切りは2018年9月26日。

彫刻作品に触れて鑑賞する展覧会「美術の中のかたち―手で見る造形 触りがいのある犬―中ハシ克シゲ」が兵庫県立美術館で11月4日まで開催中だ。これまで金属彫刻などを手がけてきた中ハシ克シゲが、これまでとはまったく異なる作風に挑み、「触れられる彫刻作品」を発表している。

東京・上野の森美術館で開催中の「ミラクル エッシャー展」。エッシャーは、どのようにしてその独自の世界を形成したのか?エッシャーの生涯の出来事を追いながら、出品作品《メタモルフォーゼⅡ》に着目し、その謎を読み解く。

東京・銀座のTHE CLUBが、ニューヨークを拠点に活動するアマンダ・シュミットをゲストキュレーターに迎え「Defacement」展を開催する。本展は、大量消費社会に反抗し、「破壊とは何を意味するのか」「そしてそこから新たな価値はどのようにして見出されていくのか」を、アートを通じて再考するもの。会期は7月14日〜8月31日。

荒々しい筆致や大胆な配色が特徴の「フォーヴィスム」の作家として知られるモーリス・ド・ヴラマンク。そのフォーヴィスム以後の作品に焦点を当て、その独自の画風の模索に焦点を当てる展覧会「ヴラマンク展 絵画と言葉で紡ぐ人生」が静岡市美術館で開催される。会期は2018年7月28日〜9月24日。

パフォーマンス・アーティスト、折元立身の回顧展「折元立身 - 昔と今」が、広島県の尾道市立美術館で開催される。本展では、これまであまり公開されることのなかった《腕輪をはめる》《耳を引く》などの初期作品から、近年の《パン人間》《アート・ママ》といった代表作までを公開。40年以上にわたり現代アートシーンを牽引してきた折元の足跡をたどる。会期は8月4日〜9月16日。

群馬県太田市の太田市美術館・図書館にて「ことばをながめる、ことばとあるく―詩と歌のある風景」が開催される。美術館と図書館の複合施設である同館が継続して実施する「本と美術の展覧会」の第2弾となる本展には、詩人の最果タヒやグラフィックデザイナーの祖父江慎をはじめ、文学やデザイン、絵画、イラストレーションの分野から9名の作家が参加する。

アートの分野でも積極的な活動を行うエルメス。同メゾンがこの夏、国立新美術館と共同でこれまでにない試み「彼女と。」と題された展覧会をスタートさせる。秘密のベールに覆われていた本展の概要とは?

1970年代のニューヨークを中心に活躍し、35歳の若さでこの世を去ったゴードン・マッタ=クラーク。そのアジア初となる大規模回顧展が東京国立近代美術館で開催されている。マッタ=クラークの活動を彫刻、映像、写真、ドローイング、関連資料など約200点で紹介する本展は、建築家・小林恵吾による会場構成でも話題だ。本展を、東京都現代美術館学芸員の藪前知子がレビューする。

ビーチの写真を大判撮影することで知られるマッシモ・ヴィターリの日本初となる個展「マッシモ・ヴィターリ写真展 Coastal Colonies」が東京・青山のスパイラルガーデンで開催される。会期は7月10日〜16日。