シャーロット・デュマは1977年オランダ生まれ。2000年にヘリット・リートフェルト・アカデミーを卒業後、ライクス・アカデミーでビジュアルアーツを学ぶ。一貫して現代社会における人間と動物の関係性をテーマとし、これまでに警察馬や救助犬、 動物園で飼育されている動物など、様々なシチュエーションの動物を被写体としたポートレイト作品を発表。現在、アムステルダムとニューヨークを拠点に活動を行う。
5日間のみの開催となる本展では、シャーロット・デュマの映像作品《Work Horse》《Nanae》の上映とポラロイド作品を展示する。
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デュマは、人間にとっての動物が、食糧源としてみなし飼育するということ、そして擬人化するというふたつの矛盾した側面を持つと指摘。そして動物という存在に対して、ひいては人間が自分たち自身や他者に対し、どのような価値付けを行うのかという複雑な問いに強く惹きつけられ、そこに自身の問題をも見出してきたという。
いっぽう編集者のアイヴァン・ヴァルタニアンは、デュマの作品を「感情に導かれた情景」と言い表している。
デュマの作品に惹かれたギャラリスト・小山登美夫がアーティストに依頼し、急遽開催が決まったという本展。この機会をお見逃しなく。
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