巨匠のチャーミングな一面を。 ダミアン・ハースト(@damienhirst)
1990年代にヤング・ブリティッシュ・アーティスト(Young British Artists=YBAs)の筆頭格として鮮烈なデビューを果たして以来、つねにアートシーンを牽引してきたダミアン・ハースト。今年の春、ロサンゼルスのガゴシアン・ギャラリーで開催された個展では、ピエール・ボナールに影響を受けた新作シリーズ「veil paintings」が発表され、注目を集めた。
Instagramでは、同シリーズのワークインプログレスも公開。幻想的な色彩で展開された巨大な点描画のなか、ビビッドピンクの下着姿で佇む一風変わったハーストの制作スタイルを垣間見ることができる。
画面にほとばしる愛と色彩。 ライアン・マッギンレー(@ryanmcginleystudios)
ヌードで駆け回る若者たちなど、どこか刹那的で危ういイメージを持つものを被写体に撮影を行ってきたライアン・マッギンレー。シガー・ロスのアルバム『残響』のカバーを手がけたことでも知られ、アートシーンのみならず幅広い層から人気を集める写真家だ。
そんなマッギンレーのInstagramでは、カメラ、フィルム、20枚の鏡、指示書がモデルとなる人物のもとに届けられ、各モデルがその指示書にしたがって自ら撮影を実行したという新シリーズ「Mirror, Mirror」も見ることができる。先日までニューヨークのチーム・ギャラリーで開催されていた個展を見逃した方はぜひチェックしてほしい。
愛らしいブラックユーモア。 デイヴィッド・シュリグリー(@davidshrigley)
ダブルミーニングや厭世観などをユーモラスに表現してきたデイヴィッド・シュリグリー。Instagramでは、大人気のドローイングを中心に独自のアートワークが数多く公開されている。
アート、音楽、ファッション、書籍など多岐にわたって活動してきたシュリグリーの作品世界に加えて、自作のギターを奏でる様子やシュールな食事や動物の表情など、時折投稿される微笑ましい日常写真にも注目だ。
きっと家に「KAWS」を飾りたくなる? KAWS(@KAWS)
両目が「XX」になったキャラクターで世界的に知られるアーティスト、KAWS(カウズ)。今年の春に六本木のペロタン東京で開催された個展やユニクロとのコラボレーションが大きな話題を呼び、日本においてもさらにファンを増やしたのではないだろうか。
Instagramでもそのポップな世界観は炸裂。美術館やギャラリーのみならず、KAWSの自宅やスタジオに作品が置かれている様子をチェックできる。
世界の人々と「自由」を語らう。 アイ・ウェイウェイ(@aiww)
先日、北京郊外の制作スタジオが事前通告なしで取り壊され、その工事の様子を自身のInstagramに投稿したことで波紋を呼んだ艾未未(アイ・ウェイウェイ)。
その後は、新プロジェクトと思わしき壮大なインスタレーションの様子や、国籍も年齢も性別もバラバラな人々が「人権」を語る映像シリーズが連投されている。Instagramの気軽さをも忘れさせるような時事的な内容は、日本ではなかなか実感する機会のない世界の状況や、新聞やニュースでは取り上げられないような光景を知るきっかけとなるだろう。