高齢社会にクリエイティブな潮流を。高齢者による舞台芸術の国際フェスティバル「世界ゴールド祭 2018」が始動

彩の国さいたま芸術劇場を中心にさいたま市で開催される「世界ゴールド祭 2018」は、高齢者による舞台芸術の国際フェスティバル。第1回となる今回は、イギリス、オーストラリア、シンガポールからゴールド世代が集結し、演劇、ダンス、シンポジウム、ワークショップなどの多彩なプログラムを通じて、高齢社会におけるアートの可能性を探ることを試みる。会期は9月22日〜10月8日。

NEWS / EXHIBITION

可能性としてのドローイングと成果としてのペインティング。 gnckが見た「絵と、  vol.2 藤城嘘」展

東京国立近代美術館の蔵屋美香が通年を通してキュレーターを務める「絵と、」シリーズ。「絵と」現実を、絵画ならではの方法で切り結ぶ作家たちをラインナップした本シリーズの第2弾である「絵と、  vol.2 藤城嘘」展が、東京・東神田のgallery αMで開催されている。藤城の大作が並ぶ本展を、キャラ・画像・インターネット研究のgnckがレビューする。

REVIEW

モネ以降の美術史、そして現代美術への影響。横山由季子が見た、「モネ それからの100年」展

印象派を代表する画家、クロード・モネ。モネが《睡蓮》大装飾画の制作に着手してから約100年が経過した現在、モネとモネ以降の作品に焦点を当てた展覧会「モネ それからの100年」展が名古屋市美術館にて開催され、横浜美術館へと巡回している。本展について、過去に「ルノワール展」(国立新美術館、2016)などを担当した金沢21世紀美術館学芸員の横山由季子がレビューする。

REVIEW

山下陽光、下道基行、影山裕樹によるグループ「新しい骨董」。大人の自由(すぎる)研究とは?

広島市現代美術館が多彩な表現活動について様々な方法による紹介を試み、美術館活動の可能性を探る新企画「夏のオープンラボ」。初回となる今年は、山下陽光、下道基行、影山裕樹によるグループ「新しい骨董」の個展として、「大人が本気で取り組んだ夏休みの自由研究」のような展覧会を開催している。会期は9月17日まで。

NEWS / EXHIBITION

小林椋の新作個展「プールの輪にワニ」をチェック。「科学」をテーマに、現実におけるフィクションを考える

愛知県名古屋市のgallery Nが、美術家・小林椋の新作個展「プールの輪にワニ」を開催する。本展は、「科学という営みを起点に、その現実的な作用におけるフィクション性について考えるための装置」としてつくられた新作オブジェで構成される。会期は8月25日~9月9日。

NEWS / EXHIBITION

「ひろしま」に寄り添う、2人の作家の目線。松岡剛が見た、「いわさきちひろ生誕100年『Life展』ひろしま 石内都」

絵本画家・いわさきちひろの生誕100年を記念し、年間を通して開催されている展覧会シリーズ「Life展」。その一環として、「広島」をテーマとする作品に焦点を当てた、石内都とのコラボレーション展示「ひろしま 石内都」展が、長野県・安曇野ちひろ美術館で開催された。異なる手法で被爆体験に向き合った2人の作品を組み合わせた本企画。その意義と展示構成について、広島市現代美術館学芸員の松岡剛が論じる。

REVIEW

第3回

シリーズ:これからの美術館を考える(3) 美術館がとるべきアート市場活性化との距離感とは?

5月下旬に政府案として報道された「リーディング・ミュージアム(先進美術館)」構想を発端に、いま、美術館のあり方をめぐる議論が活発化している。そこで美術手帖では、「これからの日本の美術館はどうあるべきか?」をテーマに、様々な視点から美術館の可能性を探る。第3回は長年、金沢21世紀美術館でキュレーターを務め、第57回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館で岩崎貴宏の個展キュレーションした鷲田めるろ。

作品展示の「技法」を可視化する。星野太が見た、宮坂直樹企画「Tips」展

固定の仕方や道具の転用など、作品を展示空間にインストールするために、アーティストたちは様々な「技法」を生み出してきた。それらを「Tips」と名付け、ピックアップする展覧会が京都芸術センターにて開催された。企画者である宮坂直樹ら5名の若手作家がインスタレーション作品を出品した本展を、星野太が論じる。

REVIEW

待望の「クリムト展」が2019年春に東京都美術館で開催。過去最大級となる油彩画の展示でその官能的な世界に迫る

ウィーン世紀末を代表する画家であるグスタフ・クリムトの展覧会「クリムト展 ウィーンと日本 1900」が2019年4月23日から7月10日まで上野・東京都美術館で、その後7月23日から10月14日の会期で豊田市美術館にて開催されることが発表された。展覧会には日本の展覧会としては過去最大級となる油彩画約20点などが集結するという。

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展覧会の体験をデザインする。服部浩之と会田大也が「あいちトリエンナーレ×アートラボあいち」人材育成プログラムを開講

あいちトリエンナーレ実行委員会は、多角的な視野で「展覧会」に関わる人材を育成するための人材育成プログラム「展覧会の体験をデザインする」を開講。講師を服部浩之(インディペンデント・キュレーター )と会田大也(ミュージアム・エデュケーター)が務める。応募の締め切りは8月12日(16:00)。

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第8回

中通りから浜通りまでエリアを拡大した 福島ビエンナーレ2018。失われゆく文化に触れて生まれる芸術とは

今年も夏から秋にかけて、日本全国で様々な展覧会や芸術祭が目白押し。作品との出会いはもちろん、その場所でしか見られない景色や食事も一緒に楽しめるスポットをピックアップ。最終回となる第8回は、福島県・福島市、二本松市、南相馬市で開催される福島ビエンナーレ2018を紹介する。

「アピチャッポン・イン・ザ・ウッズ 2018」が渋谷で開催。南米で撮影される次回作を前に、タイ時代の代表作を再上映

「アピチャッポン・イン・ザ・ウッズ 2018」が、東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムで開催される。本企画は、タイの映画監督でアーティストの、アピチャッポン・ウィーラセタクンの代表作を再上映するもの。現在制作中という次回作『MEMORIA』公開を前に、その軌跡を辿りたい。上映期間は8月11日〜9月7日。

NEWS / EXHIBITION

レアンドロ・エルリッヒから「目」まで。「大地の芸術祭 2018」注目の新作をピックアップ(前編)

日本を代表する芸術祭のひとつである「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」。今年で第7回を迎える同芸術祭が7月29日に開幕した。これまでに蓄積されてきた作品群に加え、約180組が新たな作品やプロジェクトを見せる今回。新作を中心にその見どころを2回にわたってお届けする。前編は、芸術祭の中心地である十日町の作品を紹介。

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