加納俊輔が個展「ピンク・シャドウ」を開催。美術家・井田照一の作品から着想を得た新作とは

加納俊輔展「ピンク・シャドウ」が、東京・神楽坂のMaki Fine Artsで開催される。本展では、美術家・井田照一の作品からアイデアを得たという新作を見ることができる。井田が生前に掲げていた「Surface is the Betweenー表面は間である」というコンセプトは、作品における階層構造を強く意識してきた加納に、どのような影響を与えたのだろうか。会期は10月26日〜11月25日。

加納俊輔 作品 © Maki Fine Arts

 加納俊輔は1983年大阪生まれの美術家。2008年に京都嵯峨芸術大学芸術学部造形学科を卒業、10年に同大学大学院芸術研究科を修了した。現在も京都を拠点に活動を行っている。

 近年の主な個展に「コンストラクション断面」(2016、Maki Fine Arts)、「第8回 shiseido art egg 『加納俊輔 | ジェンガと噴水』」(2014、資生堂ギャラリー)。グループ展に「VOCA展2017 現代美術の展望─新しい平面の作家たち」(2017、上野の森美術館)、「これからの写真」(2014、愛知県美術館)などがある。

 東京・神楽坂のMaki Fine Artsで5度目の開催となる個展「ピンク・シャドウ」は、自身と同じく京都を拠点としていた美術家・井田照一(1941~2006)の作品からアイデアを得たという新作で構成される。

 これまで、写真を用いながら複雑な階層構造を意識させる手法によって、「見る」行為について鑑賞者に再考を促してきた加納。井田が生前に掲げていた「Surface is the Betweenー表面は間である」というコンセプトが、加納の作品にどう影響を与えたのか注目が集まる。

編集部

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