ファッションデザイナーとして世界にその名が知られ、アクティビストとしても活動しているヴィヴィアン・ウエストウッド。
2015年には、「Save the Arctic」(北極圏を守れ)と書かれたTシャツを着た著名人のポートレートで、北極で石油掘削を行う石油会社「シェル」のロンドン本社があるウォータールー駅の広告スペースをジャック。長年にわたり、気候変動や過剰な消費が環境に与える深刻な影響を訴え続けてきた。
本展では、その「Save the Arctic」プロジェクトをはじめ、数々のコレクションやグラフィックを展示。また期間中、会場では不要衣料の回収プロジェクトや、来場者が持参したペットボトルキャップで作品をつくる参加型プロジェクトも実施。さらに、会場限定のアイテムの販売も予定されている。
ヴィヴィアン・ウエストウッドは本展によせて、次のようにコメントしている。「私たちが持ち得る最大の武器は世論です。アートギャラリーへ行き、自らがどんな世界に生きているかを知ってください。それがより良い世界のために戦う一歩となるのです」。