第94回

第94回:藤本伸樹「さらば対立軸、おいで融和の環」

ヤンキー文化や死刑囚による絵画など、美術の「正史」から外れた表現活動を取り上げる展覧会を扱ってきたアウトサイダー・キュレーター、櫛野展正。2016年4月にギャラリー兼イベントスペース「クシノテラス」を立ち上げ、「表現の根源に迫る」人間たちを紹介する活動を続けている。彼がアウトサイドな表現者たちに取材し、その内面に迫る連載。第94回は、63歳から創作を始め、不自由さをユーモアと工夫で乗り越え表現を続ける藤本伸樹の活動を考察する。

地域レビュー(東北):村上由鶴評「風間サチコ展:方丈ルームの1000里眼」展(弘前れんが倉庫美術館)/「日比野克彦 ひとり橋の上に立ってから、だれかと舟で繰り出すまで」展(八戸市美術館)

ウェブ版「美術手帖」での地域レビューのコーナー。本記事では村上由鶴(写真研究/美術批評)が、東北エリアで開催された展覧会から「風間サチコ展:方丈ルームの1000里眼」展(弘前れんが倉庫美術館)と「日比野克彦 ひとり橋の上に立ってから、だれかと舟で繰り出すまで」展(八戸市美術館)の2つを取り上げる。

REVIEW

「リシンク –舘鼻則孝と手しごと– 展」が女子美アートミュージアムで開催。創作活動15周年を記念しその軌跡をたどる

神奈川県相模原市の女子美アートミュージアムで、美術家・舘鼻則孝の創作活動15周年を記念する展覧会「リシンク –舘鼻則孝と手しごと– 展」が開催される。代表作から最新作までを通し、活動の軌跡を「手しごと」から紐解いていく。会期は9月10日〜10月6日。

NEWS / EXHIBITION

PREMIUM

[特別寄稿]長津結一郎:正解はないが「最適解」はある──アートと合理的配慮を考える

今年4月より各地で上演されたNODA・MAPによる舞台作品『華氏マイナス320°』は、障害や手話が主題のひとつに据えられたことで注目を集めるいっぽう、当事者の鑑賞環境や表象の在り方をめぐり大きな議論を呼んだ。自らの言語が舞台上で扱われながらも鑑賞へのアクセスが限られる不均衡は、現在の表現の現場が抱える課題と言えるだろう。芸術活動の現場において多様な観客とともに作品を共有するための「合理的配慮」とはどのようなものか。また、現場ごとの「最適解」をいかに導き出していくべきか。アートマネジメント、文化政策を専門とする研究者・長津結一郎による寄稿をお届けする。

INSIGHT

PREMIUM

なぜアーティストに「コーチ」が必要なのか? ニューヨークで広がるキャリア支援と「Netvvrk(ネットワーク)」

美術大学を卒業したあと、アーティストはどのようにキャリアを築いていくのか。作品制作だけでなく、助成金への申請、ギャラリーやキュレーターとの関係構築、作品の発信や管理など、活動を続けるために求められる実務は少なくない。こうしたなか、アメリカではアーティストのキャリア形成を支援するコーチング・サービスが広がりつつある。2021年にニューヨークで設立され、約900人のアーティストが参加する「Netvvrk(ネットワーク)」を通して、アーティストを支える新たな仕組みと、その可能性を考える。

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