「CURATION⇄FAIR Tokyo」のアートフェアが開幕。親密な邸宅空間でコレクションのあり方を想像する

登録有形文化財・kudan houseを会場に、「CURATION⇄FAIR Tokyo」のアートフェアのパートが開幕した。キュレーション展覧会で共有された鑑賞の文脈をもとに、邸宅空間のなかで作品の購入や展示のあり方を考える試みとして、21軒のギャラリーが参加している。会場の様子をレポートする。

文・撮影=王崇橋(編集部)

展示風景より

 展覧会を通じて作品と向き合い、その延長線上でコレクションという行為へと自然に導かれていく。「CURATION⇄FAIR Tokyo」は、そうした鑑賞と購入の関係性を再定義する試みとして、東京・九段の登録有形文化財・kudan houseを会場に開催されるイベントだ。

 同イベントは、事前に開催されるキュレーション展覧会によって鑑賞の文脈を共有したうえで、アートフェアへと接続する二部構成を特徴としている。たんに作品を「並べて売る」場ではなく、邸宅という生活空間のなかで、作品と向き合い、購入後の姿を想像させるものだ。アートフェアは2月15日まで行われている。

 今年は、MISAKO & ROSENANOMALYTARO NASUしぶや黒田陶苑ギャラリー広田美術といった継続出展ギャラリーに加え、東京のアートフェア初参加となるakamanmaやATSUHIKO SUEMATSU GALLERYなどが出展している。

TARO NASUのブースの展示風景
WAITINGROOMのブースの展示風景

 会場では18の部屋に21軒のギャラリーが出展。古美術、近代美術、現代美術という異なる時代の作品が、ひとつの邸宅空間のなかに並置されている。

 本フェアのシニアアドバイザーを務める山本豊津(株式会社東京画廊・代表取締役社長)は、その特徴について次のように語る。「従来のアートフェアが、ギャラリー側の視点を軸に構成されることが多かったのに対し、本フェアは自分の家に作品を迎えたとき、どのように展示されるのかを具体的に想像できる」。近代日本の住宅において、美術を楽しむ場は床の間から壁面へと移行してきた。こうした住宅文化を背景に、異なるジャンルの作品がどのように共存し得るのかを検討する場だともいえる。

MA2Galleryのブースの展示風景

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