東京・新宿にあるSOMPO美術館で、開館50周年を記念した「ウジェーヌ・ブーダン展─瞬間の美学、光の探求」が開催される。会期は4月11日〜6月21日。
「印象派の先駆者」と呼ばれる画家、ウジェーヌ・ブーダン(1824〜98)は、フランス・ノルマンディー地方の港町オンフルールに船乗りの子として生まれた。移住先のル・アーヴルで出会ったバルビゾン派の画家たちと交流するなかで画家を志す。空や雲、海景、牛の群れなどを瑞々しい色彩と軽快な筆致で描き出す作風で知られるブーダンは、1850年代半ばに出会った青年期のクロード・モネとともに戸外制作を行い、これがのちの印象派誕生へつながったと言われている。
本展はブーダンの、日本では約30年ぶりとなる展覧会である。印象派誕生から150年という節目に、油彩・素描・パステル・版画を中心としたブーダンの初期から晩年までの約100点を通じてその画業を紐解くものとなる。
本展は8つの切り口から構成されている。第1章「海景」では、ノルマンディーの港町に生まれ育ったブーダンにとって、身近な存在であった海辺の風景を描いた作品が紹介される。海景画が画商やコレクターたちの間で流行した際、ブーダンは海景画の注文制作を行っていた。アントワープ、ボルドー、ロッテルダムなど様々な場所を描いた作品が多く紹介される。

第2章「空」では、油彩やパステルで「空」を描いた作品が紹介される。雲の動きや絶妙な光の変化をよく観察し、空模様の一瞬の姿を捉えようとするブーダンの鋭敏な観察眼がうかがえるものとなっている。詩人のシャルル・ボードレールや、カミーユ・コロー、ギュスターヴ・クールベら同時代の画家たちは、ブーダンを「空の王者」と称賛したという。































