歴史を継承する「クヴェレホール」:旧川崎銀行の再生
茨城県水戸市の中心市街地である泉町。かつて賑わいを見せたこの地に、新たな文化の結節点となる施設「テツ・アートプラザ」が誕生した。ここを構成するのは、明治期の洋風建築を再生したクヴェレホール、新設されたクヴェレ美術館、そしてカフェ。歴史と現代が交差するこの新スポットの全貌をレポートする。
「テツ・アートプラザ」は、株式会社アンドエスティHD(旧アダストリア)代表取締役会長の福田三千男が、創業の地・水戸に美術を中心に誰もが気軽に芸術鑑賞や生活文化に触れて楽しめる場所として整備したもの。管理運営は哲文化創造公益財団法人が担う。
施設の核となるのは、1909年に建設された旧川崎銀行水戸支店の建物を活用した「クヴェレホール」(クヴェレはドイツ語で「泉」の意味)だ。重厚な石造りの外観をそのままに、内部には国産ケヤキ材がふんだんに用いており、木の温もりと歴史的建造物の威厳が共鳴する空間へと生まれ変わった。

このホールは、「水戸の街に再び賑わいを」という願いを込めて無料で開放。地域の文化活動の拠点として、また市民がふと立ち寄れる休息の場として、街に開かれた存在を目指している。
さらに、館内にはアパレルブランド「niko and ...」が展開する「niko and ... COFFEE」が茨城県内初出店。名物の「ニコパン」や限定メニューを楽しみながら、アートの余韻に浸ることができる。





























