
初来日の作品が多数集結。DIC川村記念美術館の「カラーフィールド」で見る色彩の可能性
1950年代後半から60年代にかけてアメリカを中心に発展した抽象絵画の動向「カラーフィールド」を日本では初めて紹介する展覧会「カラーフィールド 色の海を泳ぐ」が、DIC川村記念美術館で開催中。その見どころをレポートする。

1950年代後半から60年代にかけてアメリカを中心に発展した抽象絵画の動向「カラーフィールド」を日本では初めて紹介する展覧会「カラーフィールド 色の海を泳ぐ」が、DIC川村記念美術館で開催中。その見どころをレポートする。

カラヴァッジョの《音楽家たち》。この名画は初期に数多く描かれた少年像のひとつであり、1600年の《聖マタイの召命》によるデビューやその後の活躍、ひいては17世紀のバロック美術を代表する巨匠となっていく道程へとつながっていく重要な作品としても位置づけられる。今回はこの《音楽家たち》を含む、カラヴァッジョの初期の少年像に焦点を当て、彼の「成長」のプロセスを追ってみたい。

令和5年の開催が予定されている「さいたま国際芸術祭2023」。そのディレクターが現代アートチーム・目 [mé]に決定した。

今年初開催される国際展「あいち2022」が最終的なアーティストラインナップを発表した。すでに発表済みの77組と合わせて、アンネ・イムホフらの参加が明らかにされ、その数は全100組となる。

東京・墨田区にあるオルタナティブスペース「あをば荘」で開催された展覧会「完璧に抗う⽅法 – the case against perfection -」。アーティストの図師雅⼈と藤林悠により企画された本展は、9名と1組のアーティストが隔月で2人展形式の展覧会を行うもの。その第2回として開催された戸田祥子/三枝愛「波を掴み、地と歩む手立て」について、中島水緒がレビューする。

スパイラル恒例となっている、若手作家の発掘・育成・支援を目的とした公募展形式のアートフェスティバル「SICF23(第23回スパイラル・インディペンデント・クリエイターズ・フェスティバル)」が、5月3日〜8日の6日間にわたり開催される。

絵を通した対話から多岐にわたる活動を展開しているミロコマチコ画家/絵本作家・ミロコマチコの個展「うみまとう」が、東京・銀座にあるクリエイションギャラリーG8で開催される。自然環境の一部である人間のあり方を問いかけているような絵画作品群やインスタレーション、映像などが展示される。会期は4月5日〜5月23日。

金沢の私設美術館「KAMU kanazawa」が新プロジェクト「TOWNHACKER」をスタート。第1弾は金沢市と連携した「公共空間活用促進モデル事業」として久保寛子の《泥足》を本多公園で展示する。

学生時代に見たダイアン・アーバスの展覧会に影響を受け、1970年代から写真作品を制作し続けるジェーン・エヴリン・アトウッド。その日本初個展「Soul」が東京・銀座のシャネル・ネクサス・ホールで始まった。

アート・バーゼルとUBSが、2021年の世界美術品市場を分析するレポート「The Art Basel and UBS Global Art Market Report 2022」を発表した。市場規模は前年比で29パーセント増の651億ドル(約7兆9800億円)となり、コロナ前19年の規模を上回ると推定されている。

昨年11月に初開催され、大きな注目を集めたアートフェア「Art Collaboration Kyoto」。その第2回の開催が発表された。

アカデミー賞で国際長編映画賞を受賞した濱口竜介監督。これを記念し、自主制作作品からメジャーデビューに至るまでの濱口作品を上映したユーロスペース、ポレポレ東中野、シアター・イメージフォーラムの東京ミニシアター3館が、「濱口竜介監督作品ミニシアター合同特別上映ウィーク」と題した特別上映を行う。

抽象絵画の始まりとされるワシリー・カンディンスキー。しかしそれより数年前に抽象絵画を完成させていた女性画家、ヒルマ・アフ・クリントという画家がいた。その存在と画業に迫るドキュメンタリー映画『見えるもの、その先に ヒルマ・アフ・クリントの世界』が4月9日より、ユーロスペースほかにて公開される。

寺田倉庫株式会社が運営する現代アートのコレクターズミュージアム「WHAT MUSEUM(ワットミュージアム)」で、「建築模型展 -文化と思考の変遷-」が開催される。会期は4月28日〜10月16日。

チームラボが展覧会「Galaxy & チームラボ:捕まえて集める神秘の森」をGalaxy Harajukuで4月1日から開催する。スマートフォンを片手に、自らの身体で探索し、様々な種類の動物を捕まえ、観察し、自分のコレクション図鑑をつくっていく作品が展示される。

東京湾の臨海エリア、有明のパナソニックセンター東京にある「パナソニック クリエイティブミュージアムAkeruE(アケルエ)」は、「ひらめき」をかたちにするミュージアムだ。クリエーションを通して子供たちの知的好奇心を育む場の特徴を紹介するとともに、オープン時より《赤い緑、黄色い青》と題する作品を常設展示する中山晃子のインタビューをお届けする。

山口つばさによる美術をテーマとしたマンガ『ブルーピリオド』。本作を題材とした初の展覧会「ブルーピリオド展~アートって、才能か?~」が6月に寺田倉庫G1ビルで開催される。

ルー・ヤン(陸揚)は、上海生まれのマルチメディア・アーティストだ。彼女は宗教、哲学、神経科学、心理学、現代科学など、様々な分野を超えて生命や神といったものの構造や真実に対する幻想を創造している。その作風は病的で衝撃的。異質さと普遍性が同居した作品は、いったいどのように生まれてきたのだろう?

第24回
『美術手帖』創刊70周年を記念して始まった連載「プレイバック!美術手帖」。美術家の原田裕規がバックナンバーから特集をピックアップし、現代のアートシーンと照らし合わせながら論じる。今回は2008年5月号の特集「あらうんど THE 会田誠」を紹介。

ロシアによるウクライナ侵攻で影響を受けているアーティストや文化関係者を救済するため、Museum of Contemporary Art (MOCA) NGOなどがウクライナ緊急アート基金が設立した。