PREMIUM

カラヴァッジョはいかに「飛躍」したのか? 初期の傑作《音楽家たち》から考える

カラヴァッジョの《音楽家たち》。この名画は初期に数多く描かれた少年像のひとつであり、1600年の《聖マタイの召命》によるデビューやその後の活躍、ひいては17世紀のバロック美術を代表する巨匠となっていく道程へとつながっていく重要な作品としても位置づけられる。今回はこの《音楽家たち》を含む、カラヴァッジョの初期の少年像に焦点を当て、彼の「成長」のプロセスを追ってみたい。

INSIGHT

継続や反復がもらたす変動。中島水緒評 戸田祥子/三枝愛「波を掴み、地と歩む手立て」

東京・墨田区にあるオルタナティブスペース「あをば荘」で開催された展覧会「完璧に抗う⽅法 – the case against perfection -」。アーティストの図師雅⼈と藤林悠により企画された本展は、9名と1組のアーティストが隔月で2人展形式の展覧会を行うもの。その第2回として開催された戸田祥子/三枝愛「波を掴み、地と歩む手立て」について、中島水緒がレビューする。

REVIEW

人間のあり方を問いかける作品群。ミロコマチコ展「うみまとう」がクリエイションギャラリーG8で開催へ

絵を通した対話から多岐にわたる活動を展開しているミロコマチコ画家/絵本作家・ミロコマチコの個展「うみまとう」が、東京・銀座にあるクリエイションギャラリーG8で開催される。自然環境の一部である人間のあり方を問いかけているような絵画作品群やインスタレーション、映像などが展示される。会期は4月5日〜5月23日。

NEWS / PROMOTION

アカデミー賞受賞記念。3つのミニシアターで濱口竜介作品を特別上映

アカデミー賞で国際長編映画賞を受賞した濱口竜介監督。これを記念し、自主制作作品からメジャーデビューに至るまでの濱口作品を上映したユーロスペース、ポレポレ東中野、シアター・イメージフォーラムの東京ミニシアター3館が、「濱口竜介監督作品ミニシアター合同特別上映ウィーク」と題した特別上映を行う。

NEWS / EXHIBITION

ヒルマ・アフ・クリントとは何者か? 美術史を覆す女性画家

抽象絵画の始まりとされるワシリー・カンディンスキー。しかしそれより数年前に抽象絵画を完成させていた女性画家、ヒルマ・アフ・クリントという画家がいた。その存在と画業に迫るドキュメンタリー映画『見えるもの、その先に ヒルマ・アフ・クリントの世界』が4月9日より、ユーロスペースほかにて公開される。

NEWS / HEADLINE

次世代に向けて創造力を育むミュージアム。「AkeruE」で常設展示中の中山晃子が提示する「ひらめき」

東京湾の臨海エリア、有明のパナソニックセンター東京にある「パナソニック クリエイティブミュージアムAkeruE(アケルエ)」は、「ひらめき」をかたちにするミュージアムだ。クリエーションを通して子供たちの知的好奇心を育む場の特徴を紹介するとともに、オープン時より《赤い緑、黄色い青》と題する作品を常設展示する中山晃子のインタビューをお届けする。

INTERVIEW / PROMOTION

PREMIUM

「自分に制限をつけたくない」。ルー・ヤンは境界線を超えていく

ルー・ヤン(陸揚)は、上海生まれのマルチメディア・アーティストだ。彼女は宗教、哲学、神経科学、心理学、現代科学など、様々な分野を超えて生命や神といったものの構造や真実に対する幻想を創造している。その作風は病的で衝撃的。異質さと普遍性が同居した作品は、いったいどのように生まれてきたのだろう?

INTERVIEW