「教育」に反映される未来像とは? gnck 評「山本高之とアーツ前橋のビヨンド20XX展」

群馬県のアーツ前橋にて、小学校教員の経験をもつアーティスト・山本高之と、同館の学芸員らが「〈美術〉を通じた学び」について議論しながら制作された「山本高之とアーツ前橋のビヨンド20XX展」が開催された。市民も巻き込み教育と未来について考えた同展の試みについて、評論家のgnckがレビューする。

REVIEW

SNS時代に崩れる「美術館の壁」。いまこそ「公共」の議論を

「あいちトリエンナーレ2019」では、脅迫FAXや事務局の処理能力を超えた電凸などが一因となって、「表現の不自由展・その後」が展示中止へと追い込まれた。また、SNSでは作品の一部のみが切り取られ拡散されるという状況も見られた。このような時代において、国際芸術祭や美術館はどのようなリスクヘッジを取るべきなのか? また美術館の「公共性」とはどうあるべきなのか? 「あいちトリエンナーレのあり方検証委員会」で委員を務めた青山学院大学客員教授・岩渕潤子に話を聞いた。

INTERVIEW

チェルフィッチュ×金氏徹平、ウィリアム・ケントリッジらが参加。まもなく開幕「KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭」の見どころは?

演劇・ダンスのみならず、美術や音楽などジャンルを越境した多様な表現を紹介してきた「KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭」の第10回が、「世界の響きーエコロジカルな時代へ」をテーマに開催。プログラムディレクター・橋本裕介が語るその見どころとは? 会期は10月5日〜27日。

NEWS / PROMOTION

新世代のアーティスト・ラン・スペース「4649」。清水将吾、小林優平、高見澤ゆうインタビュー

2018年に東京・巣鴨にオープンした、清水将吾、小林優平、高見澤ゆうの3人によるアーティスト・ラン・スペース「4649」。彼らは同じくアーティスト・ラン・スペースである「XYZ」とスペースを共有しながら、交代で展覧会を行っている。4649の3人に、それぞれのアーティストとしての活動や、オープンまでの経緯、展覧会のコンセプトを聞いた。

INTERVIEW

国内最大級の学生向けアートコンペ「CAF賞2019」の受賞者が決定。入選作品展も開催中

前澤友作が会長を務める現代芸術振興財団が実施する、日本全国の学生を対象としたアートコンペ「CAF賞」。その入賞作品展が10月1日~6日の6日間、東京・代官山のヒルサイドフォーラムにて開催中だ。展覧会初日には、同会場で最終審査と表彰式が行われ、5名の受賞者が発表された。

NEWS / PROMOTION

第29回

櫛野展正連載29:アウトサイドの隣人たち 「死んだふり」の流儀

ヤンキー文化や死刑囚による絵画など、美術の「正史」から外れた表現活動を取り上げる展覧会を扱ってきたアウトサイダー・キュレーター、櫛野展正。2016年4月にギャラリー兼イベントスペース「クシノテラス」を立ち上げ、「表現の根源に迫る」人間たちを紹介する活動を続けている。彼がアウトサイドな表現者たちに取材し、その内面に迫る連載。第29回は、戦時中から引き揚げまでの記憶と経験をもとにポップな絵画を制作する、林田嶺一を紹介する。

第18回

【シリーズ:BOOK】周縁の美術が社会を変える?『裏切られた美術 表現者たちの転向と挫折 1910-1960』

雑誌『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート&カルチャー本から注目の図録やエッセイ、写真集など、様々な書籍を紹介。2019年10月号の「BOOK」2冊目は政治と美術の関係を1910年から1960年に注目しながら問い直す 『裏切られた美術 表現者たちの転向と挫折 1910-1960』を取り上げる。

SERIES / BOOK

第17回

【シリーズ:BOOK】ピクセルアートの審美。『ピクセル百景 現代ピクセルアートの世界』

雑誌『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート&カルチャー本から注目の図録やエッセイ、写真集など、様々な書籍を紹介。2019年10月号の「BOOK」1冊目は、ピクセルアート=ドット絵を制作する代表的なクリエイターの仕事を収録した作品集『ピクセル百景 現代ピクセルアートの世界』を取り上げる。

SERIES / BOOK