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ヤノベケンジ

Kenji Yanobe

1965年大阪府出身。京都市立芸術大学美術学部彫刻専攻卒業。同大大学院美術研究科修了。大学院在学中の90年に、京都のアートスペース虹で、生理食塩水を入れたタンクの中へ鑑賞者が浸かり瞑想する体験型作品《タンキング・マシーン》を発表。同作で第1回キリンプラザ大阪コンテンポラリー・アワード最優秀作品賞を受賞した。92年に椹木野衣キュレーションによるグループ展「Anomaly」(レントゲン藝術研究所、東京)に村上隆らとともに参加。その後、94年から3年間、ベルリンに拠点を移して活動した。97年には、原発事故後のチェルノブイリにガイガーカウンターを搭載したヒト型放射線感知スーツ《アトムスーツ》を着て乗り込む「アトムスーツ・プロジェクト:チェルノブイリ」(1997)を実施。以降、「アトムスーツ・プロジェクト」を各地で展開する。このほか、子供の命令しか聞かない高さ約7メートルのロボット《ジャイアント・トらやん》(2005)や、54年にマーシャル諸島ビキニ環礁で被爆した遠洋マグロ漁船「第五福竜丸」の英名をタイトルに冠した巨大な龍の船《ラッキー・ドラゴン》(2009)、2011年の東日本大震災を受けて制作された高さ約6メートルの子供の像《サン・チャイルド》(2011)など、社会性を持ちながらもキャッチーな印象を与える大規模作品を次々に手がけてきた。主な個展に「KINDERGARTEN / キンダガルテン」(豊田市美術館、2005)、「ヤノベケンジ シネマタイズ」(高松市美術館、2016)などがあるほか、「六本木クロッシング2004」(森美術館、東京)をはじめ各地で開催されるアートフェスティバルや芸術祭での展示機会も多い。