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「移転開館5周年記念 花と暮らす展」(国立工芸館)開幕レポート。工芸作品を通じて身近な自然に目をむける【2/4ページ】

 まず1章の「花を象る」では、身の回りに咲く花や植物の姿をかたどり、作品とした工芸作品が並ぶ。ここで注目したいのは、作品に花や植物の姿がそのまま写生されているわけではなく、図案化されているという点だ。そのデフォルメのされ方は、作家ごとの観察力と表現力の表れとも言えるだろう。

展示風景より、井戸川豊《銀泥彩磁鉢》(2015)
展示風景より、手前は田村耕一《銅彩蓮文大皿》(1985)

 2章「花を想う」では、直接的な表現ではなく、花を想起させるような造形の特徴を持つ作品がピックアップされている。作品の媒体や佇まい、タイトルなどから、多様な表現方法に触れることができる。

展示風景より、佐々木英《蒔絵彩切貝乾漆盤 水ぬるむ》(1984)
展示風景より、川上南甫《春燈彩影》(1965)

編集部

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