インド洋をめぐる歴史から、地域の未来まで
初開催にあわせ、ふたつのキュレーションセクションも設けられる。「フリーズ・マスターズ・アブダビ」は、インディペンデント・キュレーターのマリカ・サルダールが担当。古代から20世紀初頭までの西アジアおよび周辺地域の美術品を対象に、初回は「インド洋」をテーマとして、交易や収集、文化交流による人、物、思想の歴史的な移動をたどる。希少本や写本、古美術を専門とするギャラリーやディーラーも参加する。
いっぽう、キュレーター/ライターのタリニ・マリクが手がける「グローバル・フューチャーズ」は、UAEと周辺地域に共鳴する歴史や思想を扱うアーティストによるソロプレゼンテーションで構成。世代や地域の異なる作家を通して、場所、素材、個々の経験を横断するつながりを探る。アラ・ユニス、アブドゥッラー・アル・サーディ、タニア・カンディアーニらの作品が紹介される予定だ。
また、会場では新設される「フリーズ・アブダビ・アーティスト・アワード」をはじめ、「フリーズ・スカルプチャー」、UAEのベテラン作家と若手作家を組み合わせる年次展「In Dialogue」も展開。コレクティングや美術機関、アーティストの実践をテーマとするトークプログラムも予定されている。
会場となるサディヤット文化地区には、ルーヴル・アブダビやザイード国立博物館が位置し、グッゲンハイム・アブダビも12月に開館を控える。地域のギャラリーやアーティストを軸としながら国際的な出展者を迎えるフリーズ・アブダビが、急速に文化インフラの整備が進むアブダビにおいて、どのような新たな交流と市場を形成するのか注目される。
- 1
- 2



















