森美術館が2027年度スケジュールを発表。「遊び」をテーマに子供と現代アートの出会いを考える

森美術館が2027年度の展覧会スケジュールを発表した。4月29日から「世界はあそびでできている:アート・子ども・社会」を開催し、会期終了後の9月24日からは改修工事のため一時休館する。

ソ・アミ、ソ・オミ、ソ・ドホ 《アートランド》(2016-) 粘土、再生プラスチック、ポリカーボネート製の土台 サイズ可変 Courtesy of Lehmann Maupin, New York, London and Seoul; Victoria Miro 撮影:Prudence Cuming Associates ※参考図版

 東京・六本木の森美術館が、2027年度の展覧会スケジュールを発表した。2027年4月29日〜9月23日には、「世界はあそびでできている:アート・子ども・社会」を開催する。

「遊び」を通じて主体性や居場所を見出す

 2027年度、同館は子供と現代アートの出会いの場となることを意識し、「遊び」をテーマに展覧会を展開する。本展では、好奇心と探求心から生まれる「遊び」を通じて世界と出会い、時間を忘れて楽しみ、夢中になることで、自らの主体性と可能性を発見するとともに、社会における居場所を見出すことに着目する。

モンスター・チェットウィンド(左)《猫の頭と毒庭》(2022)、(右)《ヘル・マウス3》(2019) 展示風景:「猫は犬じゃない」シルン・クンストハレ(ドイツ、フランクフルト)、2023年 撮影:Norbert Miguletz ※参考図版

 また、遊びには日常に埋め込まれた無数のルールや慣習を読み替え、見慣れた風景を魔法のように変容させる力があるとし、「遊び」「子ども」「社会」の3つのテーマから展覧会を構成。1950年代以降の歴史的な実践も取り上げながら、アーティストが子供のような豊かな想像力を働かせ、芸術を通して新たな価値観や世界を展開してきた実践を紹介する。

近藤亜樹《ともだちになるためにぼくらはここにいるんだよ》(2022) パネルにアクリル絵具 194×486×5 cm 所蔵:森美術館
笹岡由梨子《アニマーレ》(2024-25) 29チャンネル・ビデオ・インスタレーション(カラー、サウンド:4分50秒)、木琴、鉄琴、トランペット、太鼓、ヴィンテージ玩具、ヴィンテージ生地、スパンコール、ビーズ、糸、木材、LEDライト 238×605×175 cm 所蔵:ディブ・バンコク 展示風景:「Animale」PHD Group(香港)、2025年 撮影:S.C.Felix Wong ※参考図版

 出展予定作家は、モンスター・チェットウィンド、近藤亜樹笹岡由梨子、ソ・ドホほか。会場では鑑賞者が身体を動かし、他者との関係を築く参加型作品なども紹介される予定だ。

 なお、森美術館は本展閉幕翌日の2027年9月24日から、施設のさらなる快適性向上を目的とする改修工事のため一時休館する。改修後のリニューアルオープンは2028年4月下旬を予定している。

編集部