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INSIGHT - 2018.8.29

いくつ行ったことがある? 草間彌生の作品にいつでも会える国内の美術館をピックアップ【東日本編】

世界中で絶大な人気を誇る、「水玉の女王」草間彌生。その作品を見に世界中から来館者が訪れている国内の美術館をピックアップ!第1弾は東日本編。

草間彌生 Starry Pumpkin 2015 草間彌生美術館 ©YAYOI KUSAMA

草間彌生美術館(東京都)

草間彌生美術館1F 外観 Photo by Shintaro Ono (Nippon Design Center, Inc.)
草間彌生 無限の彼方へかぼちゃは愛を叫んでゆく 2017 草間彌生美術館 ©YAYOI KUSAMA

 草間彌生を語る上で欠かせないのが、2017年10月に開館した草間彌生美術館。コレクションを年2回の展覧会にて紹介し、講演会などを催すことで、草間が作品を通じて繰り返し訴えてきた「世界平和」と「人間愛」というメッセージを広く世界に伝えることを目指している。

 2018年8月現在、新宿の街並みが一望できる屋上ギャラリーには、タイルが全面に貼り付けられた《Starry Pumpkin》(2015)が、また4階には体験型インスタレーション《無限の彼方へかぼちゃは愛を叫んでゆく》(2017)が展示されている。これは草間を代表するシリーズとなった「ミラールーム」の最新作であり、暗闇の中で、無数のカボチャが明滅を繰り返すという作品だ。

 同館では、2018年10月4日から「未来へのわが展望をみてほしい―植物とわたし」が開催される。草間にとって幼い頃から身近な存在だったという植物。愛すべき対象でありながら、同時に幻覚による恐怖を与える存在であり、そして自己を投影する対象でもあったという植物を主題にした作品と多様な自画像を紹介するという内容だ。

 とどまるところを知らず、今もなお旺盛な制作に邁進している草間の鮮烈な作品を、あますところなく堪能できる美術館だ。チケットは完全日時指定制の前売券のみの取扱いなので、詳細は同館ウェブサイトを参照してほしい。

丨草間彌生美術館

住所:東京都新宿区弁天町107
電話番号:03-5273-1778
開館時間:11:00〜17:30(2018年10月〜) ※日時指定の予約・定員制(各回90分)、当日券なし、チケットは美術館ウェブサイトのみで販売
開館日:木金土日、および国民の祝日
料金:一般 1000円 / 小中高生 600円 ※毎月1日10:00(日本時間)に美術館ウェブサイトで翌々月分のチケット発売開始

 

十和田市現代美術館(青森県)
《愛はとこしえ十和田でうたう》

 草間彌生 愛はとこしえ十和田でうたう 2010

 オノ・ヨーコや奈良美智、ロン・ミュエクなど世界で活躍するアーティストによって構成されているコレクションをもつ十和田市現代美術館。

 メインストリートである官庁街通り全体をひとつの美術館に見立て、屋外に多数の作品を展示している。そんな屋外空間を舞台にしたアート広場の一角にあるのが、カボチャや少女、キノコ、犬たちの8つの彫刻群《愛はとこしえ十和田でうたう》(2010)だ。

 この広場では、入館料を払わなくても草間の作品をはじめとする様々な国内外の作家たちによる作品を鑑賞することができ、気軽に現代美術を楽しむことができる。

 現在、半透明の素材を用いた彫刻シリーズを制作するスゥ・ドーホーの大規模個展が開催中の同館。常設作品の大規模彫刻《コーズ・アンド・エフェクト》とあわせてチェックしたい。

丨十和田市現代美術館

住所:青森県十和田市西二番町10-9
電話番号:0176-20-1127
開館時間:9:00〜17:00 ※最終入館は16:30まで
休館日:月

 

ハラ ミュージアム アーク(群馬県)
《ミラールーム(かぼちゃ)》

草間彌生 ミラールーム(かぼちゃ) 1991/1992 撮影=上野則宏

 磯崎新設計の黒で統一されたシャープな木造建築であるハラ ミュージアム アークは、原美術館の別館として、国内外の優れた現代美術を紹介している。

 そのコレクションのひとつである草間の《ミラールーム(かぼちゃ)》は、鏡張りの部屋を小窓からのぞくと無数のかぼちゃの世界が広がるインスタレーション作品。また、展示室全体の壁・床・天井一面を黄色に塗り、大中小の水玉をちりばめることで作品をより効果的に見せている。

 野外作品も展示されているハラ ミュージアム アーク。また、現代美術だけではなく、国宝・重要文化財を含む約120点からなる古美術コレクション「原六郎コレクション」のための特別展示室「觀海庵(かんかいあん)」の展示も、あわせてチェックしてほしい。

丨ハラミュージアムアーク

住所:群馬県渋川市金井2855-1
電話番号:0279-24-6585
開館時間:9:30〜16:30 ※入館は16:00まで
休館日:木(8月中は無休)展示替え期間(10月1日〜5日)、冬季

 

越後妻有 大地の芸術祭の里(新潟)
《花咲ける妻有》

草間彌生 花咲ける妻有 2003 撮影=中村脩

 2018年7月29日に開幕し、今年で7回目を迎えた日本を代表する芸術祭「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」は、これまでに蓄積されてきた約200点もの作品が常設展示されている。

 周囲を山々に囲まれた松代エリアにある、水玉の描かれた巨大な花のオブジェ《花咲ける妻有》(2003)は、草間が「私のお気に入りナンバーワン」と同芸術祭公式サイトにコメントしている作品だ。そのほかにもイリヤ&エミリア・カバコフの《棚田》など、世界的なアーティストの作品が点在している。

 ダイナミックな野外彫刻を越後妻有の青空とともに体感できる。

丨越後妻有 大地の芸術祭の里

まつだい「農舞台」周辺
住所:新潟県十日町市松代3743-1
電話番号:025-595-6180

 

クレマチスの丘(静岡県)
《明日咲く花》

草間彌生 明日咲く花 2012 撮影=岡野圭

 「クレマチスの丘」は静岡県・長泉町の富士山麓の見晴らしのいい丘陵地にあり、ヴァンジ彫刻庭園美術館やベルナール・ビュフェ美術館、IZU PHOTO MUSEUMといった美術館や井上靖文学館、そしてショップやレストランも併設された文化と自然が一体となった複合施設だ。

 彫刻作品《明日咲く花》(2012)はクレマチスの丘創設15周年を記念し、クレマチスの丘に常設設置された作品。以前はヴァンジ彫刻庭園美術館の庭園に設置されていたが、現在は美術館チケットセンター前に移設。来館者たちを出迎えてくれる。

 庭園内にある約250品種2000株以上のクレマチスをはじめ、多種多様な花と草間の「花」との共演を楽しみたい。

丨クレマチスの丘

住所:静岡県長泉町東野クレマチスの丘347-1
電話:055-989-8787
開館時間:10:00〜18:00(※4〜8月、時期によって変動)※入館は閉館の30分前まで、レストランおよびショップは除く
休館日: 水(祝日の場合は開館、その翌休)、年末年始

すべての作品画像/All images of works:© YAYOI KUSAMA

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