グッゲンハイム・アブダビ、12月11日に開館へ。フランク・ゲーリー設計、総延床面積は8万平方メートル

アラブ首長国連邦・アブダビのサディヤット文化地区に建設が進められてきたグッゲンハイム・アブダビが、2026年12月11日に開館する。設計は故フランク・ゲーリー。1960年代以降の美術を、地域や年代を横断する視点から紹介する近現代美術館となる。

グッゲンハイム・アブダビ ©Courtesy of Guggenheim Abu Dhabi

 アラブ首長国連邦のアブダビ文化観光局は、グッゲンハイム・アブダビを12月11日に開館すると発表した。2006年の計画発表から約20年を経て、ニューヨーク、ヴェネチア、ビルバオに続くグッゲンハイムの新たな拠点が誕生する。

 建設地は、ルーヴル・アブダビをはじめ、ザイード国立博物館、アブダビ自然史博物館、teamLab Phenomena Abu Dhabiなどが集まるサディヤット文化地区。アブダビ文化観光局は同地区を、世界でも有数の文化施設の集積地として位置づけている。

グッゲンハイム・アブダビ ©Courtesy of Guggenheim Abu Dhabi

 建築を手がけたのは、グッゲンハイム・ビルバオでも知られる故フランク・ゲーリー。総延床面積は約8万平方メートルで、館内には中央アトリウムを囲むように30の展示室が配置される。屋内の展示面積は約1万1600平方メートル、屋外展示エリアは約2万3000平方メートルに及ぶ。

 建物の外観を特徴づけるのは、高さ最大88メートルに達する10基の彫刻的なコーン状構造だ。このうち9基はステンレススチールのメッシュ、1基はオニキスとガラスで覆われる。コーンは自然換気や日陰を生み出し、砂漠の気候に対応しながら、ゲーリー建築ならではの複雑なシルエットを形成する。

グッゲンハイム・アブダビのロゴ部分 ©Courtesy of Guggenheim Abu Dhabi

 同館は2009年からコレクションの形成を進めており、絵画や彫刻、インスタレーション、写真、映像、ニューメディアなど、1960年代から現在までの多様な作品を収集。展示は単線的な年代順ではなく、「抽象」「ポピュラー・カルチャー」「土地」「言語と物語」といったテーマを軸に構成され、地域や世代、表現形式を横断する芸術の関係性を提示する。

 ソロモン・R・グッゲンハイム財団のディレクター兼CEO、マリエット・ウェスターマンは、同館について「驚きの源、つながりの拠点、好奇心と喜びの場になる」とコメント。地域に根ざしながら世界各地の作品を取り込む、ローカルかつグローバルな美術館を目指すとしている。コレクションやコミッション・ワークの詳細は、今後数ヶ月のうちに発表される予定だ。

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