アラブ首長国連邦のアブダビ文化観光局は、グッゲンハイム・アブダビを12月11日に開館すると発表した。2006年の計画発表から約20年を経て、ニューヨーク、ヴェネチア、ビルバオに続くグッゲンハイムの新たな拠点が誕生する。
建設地は、ルーヴル・アブダビをはじめ、ザイード国立博物館、アブダビ自然史博物館、teamLab Phenomena Abu Dhabiなどが集まるサディヤット文化地区。アブダビ文化観光局は同地区を、世界でも有数の文化施設の集積地として位置づけている。

建築を手がけたのは、グッゲンハイム・ビルバオでも知られる故フランク・ゲーリー。総延床面積は約8万平方メートルで、館内には中央アトリウムを囲むように30の展示室が配置される。屋内の展示面積は約1万1600平方メートル、屋外展示エリアは約2万3000平方メートルに及ぶ。
建物の外観を特徴づけるのは、高さ最大88メートルに達する10基の彫刻的なコーン状構造だ。このうち9基はステンレススチールのメッシュ、1基はオニキスとガラスで覆われる。コーンは自然換気や日陰を生み出し、砂漠の気候に対応しながら、ゲーリー建築ならではの複雑なシルエットを形成する。

同館は2009年からコレクションの形成を進めており、絵画や彫刻、インスタレーション、写真、映像、ニューメディアなど、1960年代から現在までの多様な作品を収集。展示は単線的な年代順ではなく、「抽象」「ポピュラー・カルチャー」「土地」「言語と物語」といったテーマを軸に構成され、地域や世代、表現形式を横断する芸術の関係性を提示する。
ソロモン・R・グッゲンハイム財団のディレクター兼CEO、マリエット・ウェスターマンは、同館について「驚きの源、つながりの拠点、好奇心と喜びの場になる」とコメント。地域に根ざしながら世界各地の作品を取り込む、ローカルかつグローバルな美術館を目指すとしている。コレクションやコミッション・ワークの詳細は、今後数ヶ月のうちに発表される予定だ。























