フリーズ・ソウル2026が開催へ。新セクションを含む125以上のギャラリーが30カ国から集結

ソウル・江南(カンナム)のCOEXで、フリーズ・ソウル2026が開催される。会期は9月2日〜9月5日 。5回目の開催となる本フェアには、30カ国から125以上のギャラリーが参加。アジア太平洋地域からの参加が過半数を占めるほか、新たなキュレーション・セクションの導入により、アートの多様な展開を提示する。

Frieze Seoul 2025. Photo by WeCap Studio. Courtesy of Frieze.

 フリーズ・ソウル2026が、Kiaf SEOUL(キアフ・ソウル)とのパートナーシップのもと、ソウル・江南(カンナム)のCOEXで開催される。会期は9月2日〜9月5日。5回目の開催となる本フェアには、30カ国から125以上のギャラリーが集結する。参加ギャラリーの70%以上がアジア太平洋地域を拠点としており、50以上の出展者がソウル市内に常設スペースを構えている。韓国のアーティストが近年国際的な注目を集めるなか、同フェアはアジア太平洋地域におけるソウルの中心的な役割を反映するものとなっている。

Im Youngzoo, Artist Award, Frieze Seoul 2025. Photo by WeCap Studio. Courtesy of Frieze.

アジア太平洋地域を軸とした国際色豊かなギャラリー陣

  メインとなる「Galleries」セクションには、85以上の国際的なトップギャラリーが名を連ねる 。ハウザー&ワース(Hauser & Wirth)、ペース・ギャラリー(Pace Gallery)、リッソン・ギャラリー(Lisson)、ホワイト・キューブ(White Cube)、デヴィッド・ツヴィルナー(David Zwirner)といったメガギャラリーが参加。 地元韓国のギャラリーの存在感も大きく、アラリオギャラリー(Arario Gallery)、ギャラリーヒュンダイ(Gallery Hyundai)、ククジェ・ギャラリー(Kukje Gallery)などが参加し、韓国の現代アートシーンの国際的な影響力を示している。また、日本からもNANZUKAScai The Bathhouseタカ・イシイギャラリー東京画廊+BTAPなど多数のギャラリーが参加し、アジア圏の豊かな結びつきを反映する。

アジアのアートシーンを掘り下げる3つのセクション

 今年のフェアを特徴づけるのは、3名のインディペンデントなキュレーターによって形成されるセクションだ。新たに設けられた「Material Practice」は、チョ・ヘヨンのキュレーションによるもので、アートとデザインの交差点にある作品に特化している。ソウルの長きにわたる工芸と素材革新の伝統に根ざしたこのセクションには、韓国の伝統文化保存に取り組む非営利組織・財団法人アルムジギなども参加する。

 また、20世紀のアーティストの個展形式でのプレゼンテーションに特化した「Spotlight」が、コ・ウンソクのキュレーションのもとFrieze Seoulに初導入される。ここでは、西洋の正典を超えた美術史的物語への関心の高まりを反映し、これまで見過ごされてきた人物や確立された作家の重要な初期作品に焦点が当てられる。

 今年で4年目を迎える「Focus」では、イ・ソルヒをアドバイザーに迎え、2014年以降に設立された16の若手ギャラリーが集結。各ギャラリーはフェアのために構想された単一のアーティストの作品を提示する。今回アジアの枠を超え、ヨーロッパやアメリカのギャラリーも初めて参加し、新進気鋭の表現者のためのプラットフォームとしての役割を強調する。

drawingRoom:drawingRoom, Frieze Seoul 2025. Photo by WeCap Studio. Courtesy of Frieze.

ソウル全土を巻き込む「Neighborhood Nights」

 フェアの開催期間中、ソウル市内では「Frieze Week」として、美術館やギャラリーによる特別プログラムが展開される。リウム美術館ではクー・ジュンガ、国立現代美術館 ソウル館ではス・ドホなどの展覧会が予定されている。

 さらに、8月31日から9月3日の期間は、市内の主要ギャラリー地区で「Neighborhood Nights」が開催される 。乙支路(ウルチロ)、漢南洞(ハンナムドン)、清潭洞(チョンダムドン)、三清洞(サムチョンドン)の各地区に毎晩焦点を当て、夜間のギャラリーオープンや特別プロジェクトなどが実施される。アーティストが運営するスペースから国際的なギャラリー、歴史的な通りまで、都市のもっとも活気ある文化地区を巡るプログラムとなっている。

Frieze LIVE, Frieze Seoul 2025. Photo by Wecap Studio. Courtesy of Frieze.

 本フェアの開幕前週からは、専用の「Frieze Viewing Room」がオンラインで公開され、参加ギャラリーによるプレゼンテーションを事前に閲覧することができる。ソウルという都市の文化的な深みと、アジアにおけるアートの現在地を知ることができる5日間となるだろう。