戦後日本における美術館の胎動期にフォーカス。大原美術館でのシンポジウムをチェック
作品・作家・美術館に焦点を当て、芸術文化に関する第一線の知を紹介する美術講座を実施してきた岡山県倉敷市の大原美術館。第45回目を迎える今回は「今もまた歴史の中にー1951年からの美術館づくり」と題して、戦後日本における美術館の胎動期をたどりながら、これからの美術館について洞察を深めていく。
作品・作家・美術館に焦点を当て、芸術文化に関する第一線の知を紹介する美術講座を実施してきた岡山県倉敷市の大原美術館。第45回目を迎える今回は「今もまた歴史の中にー1951年からの美術館づくり」と題して、戦後日本における美術館の胎動期をたどりながら、これからの美術館について洞察を深めていく。
東京・広尾の山種美術館が、広尾開館10周年を記念して、近代日本画を代表する4名の画家にフォーカスする展覧会「大観・春草・玉堂・龍子 ―日本画のパイオニア―」を開催する。会期は8月31日~10月27日。
イギリスを代表するバンド「The Cure」の写真展が、東京・南青山のアニエスベー ギャラリー ブティックで開催される。作品はすべてフランス人写真家、リチャード・ベリアが撮影。会期は7月25日〜9月8日。
現在放送中のNHK連続テレビ小説『なつぞら』の舞台となった北海道・十勝で、大地と格闘しながら作品を生み出し続けた画家・神田日勝。その回顧展「神田日勝 大地への筆触」が、東京ステーションギャラリーを皮切りに神田日勝記念美術館、北海道立近代美術館で開催される。東京展の会期は2020年4月18日〜6月28日。
別府の地域性を活かしたアートプロジェクトを実現する個展形式の芸術祭「in BEPPU」。4回目を迎える今年は、新聞紙とガムテープを用いた作品を手がけるアーティスト・関口光太郎に決定した。会期は9月21日~11月10日。
舞台芸術と写真・映像メディアを用いて制作するアーティスト・三野新率いる演劇コレクティブ「ニカサン」。その新作公演「うまく落ちる練習」が、東京・天王洲のANOMALYで開催される。日程は8月2日〜4日。
今週スタートした展覧会のなかから、とくに注目したい3つをピックアップしてお届けする。この機会をお見逃しなく。
フランスを代表する現代アーティストであり、2013年の第55回ヴェネチア・ビエンナーレで銀獅子賞を受賞したカミーユ・アンロ。その待望の日本初の大規模個展「蛇を踏む」が、初台の東京オペラシティ アートギャラリーで開催される。会期は10月16日〜12月15日。
東京・京橋のLIXILギャラリーが実施している、3ヶ月ごとに独自のテーマで現在進行形の考えを具現化する「クリエイションの未来展」シリーズ。第19回目となる今回は、隈研吾、山口一郎(NF/サカナクション)、森永邦彦(ANREALAGE)の初コラボレーションによって、意味や解釈、理屈を超えた体験を生み出すことを試みる。会期は7月20日~9月24日。
銀座 蔦屋書店の「GINZA ATRIUM」で、彫刻家・コムロタカヒロの個展「Vortex」が開催される。アクションフィギュアやソフビに影響を受け独自のキャラクターを制作するコムロは、本展で初発表となる木彫作品を展示。会期は8月6日〜25日。
日本人の父とイギリス人の母を持つ自身の出自や家族の歴史を出発点に、綿密なリサーチにもとづき、事実とフィクションを融合させた作品で知られるサイモン・フジワラ。今回、フジワラの新作個展「The Antoinette Effect」が、東京・六本木のTARO NASUで開催されている。会期は8月10日まで。
《渋家》で知られる齋藤恵汰と、コミュニティの中で生まれるアートを地域住民とともにプロジェクトとして実践してきた堀崎剛志による2人展「構造と表面」展が、東京の駒込倉庫で開催される。会期は8月2日〜11日。
無人島プロダクションが、東京都墨田区江東橋に移転。こけら落としとして小泉明郎展「Dreamscapegoatfuck」では、戦争の「加害者」「被害者」双方の追体験を促すふたつのインスタレーション作品と、立体作品《Sleeping Boy》(2015)を見ることができる。会期は7月20日〜8月31日。
最先端の立体音響システムなどを新たな楽器として駆使するサウンドアーティスト・evalaが「インビジブル・シネマ」をテーマに、「音だけの映画」を製作。2020年1月の公開に先駆け、8月には東京・青山のスパイラルでライブパフォーマンスを開催する。
展覧会「山本高之とアーツ前橋のビヨンド20XX展 未来を考えるための教室」が、群馬県のアーツ前橋で開催される。本展で発表される新作で山本は、市民とかかわりながら作品制作を行い、SF映画のような世界観のなかで教育と未来の関係性を示していく。会期は7月19日~9月16日。
東京都写真美術館で展覧会「しなやかな闘い ポーランド女性作家と映像 1970年代から現在へ」が開催される。本展ではポーランドにおける1970年代以降の美術を、女性作家と映像表現のあり方にフォーカスして紹介。会期は8月14日〜10月14日。
東京都美術館で「ボストン美術館展 芸術×力」の開催が決定。本展にはボストン美術館のコレクションから、エジプト、ヨーロッパ、中国、日本など様々な地域で生み出された作品約60点が集結する。会期は2020年4月16日〜7月5日。
群馬県・伊香保にあるハラ ミュージアム アーク。磯崎新が設計し、3つの展示室と特別展示室「觀海庵(かんかいあん)」を有する同館で、通常は公開しない作品収蔵庫を来館者に向けて案内する取り組みが行われている。
チームラボによる展覧会「チームラボ かみさまがすまう森」が、今年も佐賀・御船山楽園で開催中だ。5回目となる今年はさらにスケールアップし、夜だけでなく昼もオープン。遺跡と廃墟が点在する同地で、新作を含む22の作品群を見ることができる。会期は11月4日まで。
ともにアニメやゲーム、インターネット上で取得した情報など、デジタルデバイスを介して経験する身体感覚をもとに絵画を手がける、名もなき実昌と浦川大志による2人展「#終わらにゃい?#もう終わんにゃい!」が、東京・恵比寿のNADiff Galleryで開催される。会期は7月14日〜8月12日。