今週末に見たい展覧会ベスト10。KYOTOGRAPHIEから直島新美術館の開館記念展示まで【2/3ページ】

「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2026」(京都市内各所)

森山大道(京都市京セラ美術館)の展示風景

 日本を代表する写真祭として定着した「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」が5月17日まで開催されている。今回のテーマは「EDGE(エッジ)」。境界、分断、接触、移ろい、葛藤、未知へ踏み出す瞬間など、多義的な“縁”をめぐる動的な思考を促すキーワードだ。開幕レポートはこちら

 今回は、日本、南アフリカ、フランス、パレスチナ、ボリビアなど、8ヶ国13組のアーティストによるプログラムを紹介。京都市内の歴史的建造物や文化拠点が会場となり、街そのものが写真祭として立ち上がる構成は健在だ。多様な思想と美学が交錯する“エッジ”の現場を、京都市内各所で目の当たりにすることができる。

会期:2026年4月18日〜5月17日
会場:京都市内各所 ※インフォメーション町家:八竹庵(旧川崎家住宅)
開館時間:会場ごとに異なる
料金:一般 6000円 / 学生 3000円 / エクスプレスパスポート 1万5000円 その他、各会場の単館チケット、無料会場、各種割引もあり

「開館記念展示―原点から未来へ」(直島新美術館

直島新美術館「開館記念展示―原点から未来へ」展示風景より、ギャラリー1 撮影=編集部

 昨年5月、香川県直島町に新たな美術館「直島新美術館」が開館した。そのこけら落としとして開催された展覧会「直島新美術館 開館記念展示―原点から未来へ」が5月17日に閉幕する。開館レポートはこちら

 同展は、日本、中国、韓国、インドネシア、タイ、フィリピンなどアジア地域出身の12組による新作や代表作が、地下2階、地上1階の複数のギャラリー空間やカフェといった各エリアで紹介されている。福武財団の名誉理事長・福武總一郎が、現在そして未来に伝えたいメッセージを体現する厳選された作品で構成されており、多様な作品群を通して、時代や社会・環境、我々の生き方について問いを投げかけている。

 出展作家は、会田誠、マルタ・アティエンサ、蔡國強Chim↑Pom from Smappa!Group、下道基行+ジェフリー・リム、ヘリ・ドノ、インディゲリラ、村上隆、N・S・ハルシャ、サニタス・プラディッタスニー、ソ・ドホ、パナパン・ヨドマニー。

会期:2025年5月31日〜2026年5月17日
会場:直島新美術館
住所:⾹川県⾹川郡直島町 3299-73
電話番号:087-892-3754(福武財団)
開館時間:10:00~16:30 ※最終入館は16:00まで
休館日:月(ただし、祝日の場合は開館し、翌平日休館) ※不定休あり。ベネッセアートサイト直島ウェブサイト開館カレンダーにて随時更新。
料金:一般 1700円 / 15歳以下 無料

特別企画「鶏ッキーなご猿(トリッキーなごえん)」展(日本モンキーセンター) 

古田悟郎による伊藤若冲「動植綵絵」の《南天雄鶏図》(1765以前)をモチーフとした立体造形作品

 愛知県犬山市の日本モンキーセンターで、江戸中期の絵師・伊藤若冲(1716〜1800)の未公開作品を中心とした特別企画「鶏ッキーなご猿(トリッキーなごえん)」展が開催されている。会期は5月17日まで。

 京都が生んだ「奇想の絵師」として絶大な人気を誇る若冲は、写実的かつ鮮やかな着色画で知られている。そのいっぽうで、水墨画においても独自の技法「筋目描き」を駆使し、ユーモアあふれる動植物を描き出していた。

 本展の最大の見どころは、日本初公開となる水墨画《比翼双鶏雛図(ひよくそうけいすうず)》だ。さらに会場では、同園所蔵の「猿二郎コレクション」より、鶏と猿に関する民俗資料も併せて紹介されている。

会期:2026年4月18日~5月17日
会場:日本モンキーセンター(附属世界サル類動物園)
住所:愛知県犬山市犬山官林26
電話番号:0568-61-2327
開館時間:10:00~17:00
休館日:火水
入園料:一般 1200円 / 小中学生 500円 / 幼児(3歳以上)300円

皇居三の丸尚蔵館 グランドオープンプレイベント in表慶館「高精細複製 伊藤若冲《動植綵絵》 狩野永徳《唐獅子図屏風》」(東京国立博物館 表慶館)

《動植綵絵》の高精細複製品 制作:キヤノン株式会社(2026) 皇居三の丸尚蔵館収蔵 左:老松孔雀図[展示期間:4月17日~5月1日]、中央:群鶏図[展示期間:4月17日~5月1日]、右:牡丹小禽図[展示期間:5月2日~17日]

 キヤノンと独立行政法人国立文化財機構文化財活用センターが、国宝に指定されている伊藤若冲の《動植綵絵》の高精細複製品を制作。東京国立博物館の表慶館で5月17日まで一般公開されている。

 キヤノンと文化財活用センターは2018年10月より共同研究に取り組んでおり、これまでに18作品の高精細複製品を制作してきた。今回複製品が制作された《動植綵絵》は、江戸時代中期の画家・伊藤若冲が約10年間をかけて完成させた30幅に及ぶ花鳥画の大作。植物、鳥、昆虫、魚貝など、様々な生き物の生命感を瑞々しく描いた若冲の代表作として知られている。

 表慶館における《動植綵絵》の展示は、1926年の原本展示以来100年ぶり。また、2023年度に本プロジェクトで制作した国宝《唐獅子図屏風》(狩野永徳筆)の高精細複製品も併せて展示されている。

会期:2026年4月17日~5月17日
会場:東京国立博物館 表慶館
住所:東京都台東区上野公園13-9
開館時間:9:30~17:00(金土祝〜20:00) ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月
料金:表慶館への入館は無料(事前予約不要)。ただし、東博コレクション展(平常展)または特別展の観覧券が必要