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ス・ドホ

Do Ho Suh

 ス・ドホは1962年韓国・ソウル生まれ。ソウル大学校を卒業後に渡米し、ロードアイランド・スクール・オブ・デザインで絵画を、イェール・ユニバーシティ・スクール・オブ・アートで彫刻を学んだ。現在は、ロンドン、ニューヨーク、ソウルを拠点に活動。異文化間を移動するなかでアイディンティティーに関心を寄せ、個と集団の関係性や記憶、空間や移動性をテーマに制作を行う。代表作に、アイデンティティーを形成する「家」やプライベートな空間に着目し、韓国の伝統的な生家や自身が住むアパートなどを半透明の布で実物大に再現した彫刻シリーズ(1999〜)、幼少期を過ごしたソウルの生家が時空を超え、アメリカで初めて住んだロードアイランド州のアパートに衝突するという自作の物語を模型にした《墜落星-1/5スケール》(2008〜2012)、個の力が集まって社会が成り立つことの比喩として、無数の人型のミニチュアが、歩行可能なガラスの床を支える《フロア》(1997〜2000)、兵士のIDタグを鎧のようにつなぎあわせて韓服のかたちにした《サム/ワン》(2001)など。日本では、十和田市現代美術館や金沢21世紀美術館に作品が収蔵・常設展示されている。