今週末に見たい展覧会ベスト10。KYOTOGRAPHIEから直島新美術館の開館記念展示まで【3/3ページ】

 今週開幕

「The LUCKY choices:作ると生きるの分岐点」(KOGANEI ART SPOT シャトー2F)

 東京・武蔵小金井のKOGANEI ART SPOT シャトー2Fで、美術作家の制作と生活の両立をテーマに、表現を継続するためのあり方を模索する展覧会「The LUCKY choices:作ると生きるの分岐点」が開幕した。会期は5月31日まで。

 本展は、これまで美術業界で語られることの少なかった「妊娠・出産・育児」を起点とし、そこから派生する多様な生活の課題を、展覧会を通じて見つめ直すものとなる。

 会場では、作家ごとに「制作」と「生活」の両側面から作品とプロフィールを展示。作家としていかにキャリアをサバイブするかを問い、表現を通して、前向きな「作る」と「生きる」ことの模索を試みる。

会期:2026年5月14日〜31日
会場:KOGANEI ART SPOT シャトー2F
住所:東京都小金井市本町6-5-3 シャトー小金井 2F
開館時間:12:00〜18:00 
休館日:月火 
料金:一般 500円 / 学生 無料

「広重 東海道五十三次 版画×PHOTO」(MOA美術館

歌川広重《保永堂版 東海道五十三次之内 箱根 湖水図》(1833~34)

 静岡県熱海市のMOA美術館で「広重 東海道五十三次 版画×PHOTO」が開幕した。会期は7月7日まで。

 歌川広重(1797〜1858)は、江戸定火消同心の子として生まれ、歌川豊広に入門して広重の号を得た。1831年頃には「東都名所」シリーズで風景画に開眼し、保永堂版「東海道五十三次」の成功により浮世絵風景版画の第一人者となる。抒情性に富んだ画風で知られ、「名所江戸百景」など数多くの風景版画を世に出した。

 本展では、広重の代表作である保永堂版「東海道五十三次」全55作品を一挙公開する。本シリーズは、江戸日本橋から京都に至る旅情を、四季の移ろいや天候、時刻の変化とともに描き出したものだ。展示では、宿駅の現在の風景を撮影した写真パネルとの比較展示を行い、現代の東海道の旅を紹介。また、高精細デジタル画像で撮影した作品をオリジナル・フィルム・プロジェクションとして大画面に投影する。

会期:2026年5月15日〜7月7日
会場:MOA美術館
住所:静岡県熱海市桃山町26-2
開館時間:9:30〜16:30 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:木(ただし祝休日の場合は開館)
料金:一般 2000円 / 高大生 1400円 / 中学生以下 無料

「川合玉堂 ―なつかしい日本の情景―」(山種美術館

川合玉堂 早乙女 1945(昭和20) 絹本・彩色 山種美術館

 東京・広尾の山種美術館で、同館の開館60周年を記念した特別展「川合玉堂 ―なつかしい日本の情景―」が開催される。会期は5月16日~7月26日。

 本展は、1966年に日本初の日本画専門美術館として開館した山種美術館の開館60周年を記念する特別展の第1弾となる。同館の創立者・山﨑種二は玉堂と直接の交流があり、その縁から同館は71点の玉堂作品を所蔵している。

 会場では、初期の代表作である《鵜飼》(1895)から、琳派研究を通じて誕生した大正期の《紅白梅》(1919)、古典的な筆法と写実的な風景表現を融合させた昭和初期の《石楠花》(1930)、自然とともに生きる人々の姿を描いた《春風春水》(1940)や《早乙女》(1945)、戦後の第1回日展に出品された《朝晴》(1946)までが展示され、その画業の足跡をたどるものとなる。

会期:2026年5月16日~7月26日
会場:山種美術館
住所:東京都渋谷区広尾3-12-36 
電話番号:050-5541-8600(ハローダイヤル、9:00〜20:00)  
開館時間:10:00〜17:00 ※入館は16:30まで
休館日:月(ただし、7月20日は開館)、7月21日
料金:一般 1400円 / 大学生・高校生 1100円 / 中学生以下無料(付添者の同伴が必要)
※きもの・ゆかたでのご来館は、一般200円引き、大学生・高校生100円引き。