今週末に見たい展覧会ベスト10。中村宏、SIDE CORE、中西夏之に長沢蘆雪まで

今週閉幕する/開幕した展覧会のなかから、とくに注目したいものをピックアップしてお届け。なお、最新情報は各館公式サイトを参照してほしい。

「中村宏展 アナクロニズム(時代錯誤)のその先へ」(静岡県立美術館)展示風景より、中村宏《円環列車・A一望遠鏡列車》(1968)

今週閉幕

「中村宏展 アナクロニズム(時代錯誤)のその先へ」(静岡県立美術館

展示風景より、中村宏《4半面の反復(1)~(3)(5)(6)(8)~(12)》(2019)静岡県立美術館蔵

 静岡県立美術館で「中村宏展 アナクロニズム(時代錯誤)のその先へ」が3月15日まで開催されている。会場レポートはこちら

 中村宏は1932年生まれ、浜松市出身の画家で、日本の戦後美術を代表する作家のひとり。1950年代半ばのルポルタージュ絵画以降、70年以上にわたり描くことに取り組み、絵画やイラストレーションなど幅広い表現を行ってきた。

 本展では、1950年代半ばのルポルタージュ絵画、1960~70年代に制作されたセーラー服姿の女学生や機関車をモチーフとする作品など、代表的な作品を展示。また、映画や漫画からの影響、同時代の芸術家との交流といった視点を示しつつ、1970年代以降の絵画表現についても紹介する。

会期:2026年1月20日~3月15日
会場:静岡県立美術館
住所:静岡県静岡市駿河区谷田53-2
電話:054-263-5755
開館時間:10:00~17:30(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月(祝日の場合は翌平日)
観覧料:一般 1400円 / 70歳以上 700円 / 大学生以下 無料

「SIDE CORE Living road, Living space | 生きている道、生きるための場所」(金沢21世紀美術館

展示風景より、スティーブン・ESPO・パワーズのグラフィティ

 石川県の金沢21世紀美術館SIDE COREの個展「SIDE CORE Living road, Living space /生きている道、生きるための場所」が3月15日まで開催されている。会場レポートはこちら

 SIDE COREは2012年に発足したアートチーム。高須咲恵、松下徹、西広太志のメンバーを中心に、ストリート・カルチャーを切り口として「公共空間における表現の拡張」をテーマに活動してきた。都市や路上で生まれる表現の可能性を探求し、公共空間を舞台としたプロジェクトベースの作品を多数発表してきた。

 展覧会タイトルの「Living road, Living space(生きている道、生きるための場所)」には、SIDE COREが考える、ストリートカルチャーの在り方が込められており、これは異なる目的や背景を持つ人々が、ひとつの力や目的に縛られず、それぞれの考えや価値観を交換する営為そのものを示したものだ。本展では「異なる場所をつなぐ表現」や「道や移動」をテーマにした作品展示に加え、展覧会ゾーンに期間限定で開設される無料のスペースなどを通して、美術館という空間に「別の道」を開く。

会期:2025年10月18日〜2026年3月15日
会場:金沢21世紀美術館
住所:石川県金沢市広坂1-2-1
電話番号:076-220-2800
開館時間:10:00~18:00(金土〜20:00)
料金:一般 1200円 / 大学生 800円 / 小中高生 400円 /  65歳以上 1000円

「没後50年 髙島野十郎展」(豊田市美術館

髙島野十郎 蝋燭 大正期 福岡県立美術館蔵

 愛知県豊田市の豊田市美術館で「没後50年 髙島野十郎展」が3月15日まで開催されている。

 髙島野十郎(1890〜1975)は福岡県久留米市生まれ。旧制第八高校(現・名古屋大学)を経て東京帝国大学(現・東京大学)を卒業後、画家の道を選んだ。「蝋燭」や「月」を主題とする写実的な絵画で知られる。

 本展では、初公開作品を含む約170点を、岸田劉生など関連作家の作品とともに4章構成で展示。青年期や滞欧期の作品、福岡県立美術館所蔵の書簡、日記、メモなどの関連資料を紹介し、制作の歩みや画業の背景を示す。

会期:2026年1月6日~3月15日
会場:豊田市美術館
住所:愛知県豊田市小坂本町8-5-1
電話:0565-34-6610
開館時間:10:00~17:30(入館は閉館の30分前まで)
観覧料:一般 1500円 / 高校・大学生 1000円 / 中学生以下 無料